金曜日の午後、一頭のヒョウがファールス州
エスタフバーン県で死んでいるのが見つかった。このヒョウの死は、住民の一人によって同県の環境局に通報された。
エスタフバーンの環境活動家らの証言によれば、このヒョウの死体は市への入り口にあたるスクウェア(広場)近くにあるイチジク畑で発見されたという。
エスタフバーン環境局職員のラスール・ハージーバーゲリー氏は、この雌ヒョウの死因について、おそらく毒の入った餌によるものではないかと述べた。
別の環境局職員のバハードル・ダルバンダーニー氏も、この件について文化遺産通信に、「おそらくこの雌ヒョウは、毒入りの餌によって殺されたのだろう。というのも、ヒョウの体に傷跡が見られなかったからだ。また、死体が発見された地域の周りには、羊が飼われている場所が数カ所あり、家畜業者がヒョウを殺すために、この方法を用いたものと思われる」と語った。
同氏によると、ヒョウが好むのは犬やヤマアラシ、ないしハリモグラの肉で、これらの肉に毒が仕込まれて、ヒョウが殺された模様である。
ダルバンダーニー氏は、「必要な調査を行うために、ヒョウの死体は州の中心に移された」と指摘した。
環境活動家らが指摘するように、ネコ科の一種であるヒョウの生息数は急激な減少に向かっており、国際自然保護連合では絶滅危惧種に位置づけられている。実際、ヒョウの生息地が狭まり、それに並行してこの哺乳類の殺害が続けば、この動物の未来は危機的状況に陥るだろう。
エスタフバーンの山々には、かつて多くのヒョウが生息していた。しかし残念なことに、生息地が破壊され、また食料となる生き物も急激に減少したために、この動物は絶滅の危機に瀕している。今日、エステフバーン地域に生息するこの美しい哺乳類の頭数は、指で数えられるまでになっている。