アジア空手選手権、イランは11のメダル獲得:開催国UAEの奇妙な金メダル
2013年12月04日付 Hamshahri 紙
【ハムシャフリー・オンライン】UAEで開催されているアジア空手選手権大会初日に、イラン代表選手らは金3個、銀4個、銅4個のメダルを獲得した。
空手連盟広報の発表によれば、古大陸(=中東も含んだ「アジア」)29か国から482人の空手選手が参加してUAEのドバイで開催されているアジア空手選手権大会の初日に、イラン・チームの選手たちはジュニアの部[16-17才]とカデットの部[14-15才]合わせて金3個、銀4個、銅4個のメダルを獲得した。
■イラン代表、男女ともに金メダルを獲得
アーヴィーシャン・バーケリー[右写真]は一回戦不戦勝の後、台湾とキルギスの代表を6対1と1対0で破り、決勝戦で日本選手 と対戦した。試合開始10秒で日本代表は1点を先取した。しかしイランの女子《組手》選手であるバーゲリーは、このあと絶妙かつ積極的に何度も攻め、6点取って勝利をおさめ、イラン・チーム[今大会]初の金メダルにその名を刻んだ。
モイーン・バルカム、アッバース・ハヤーティーファル、エスマーイール・ナハイーから成るイラン・ジュニアの「カタ(形)」チームは、一回戦不戦勝の後、マカオ代表と対戦して5対0で勝利をおさめ、決勝戦に進んでクウェート・チームと対戦した。イラン・チームはクウェート代表に対し優勢を保った末に金メダルを獲得した。
サーベル・プーリヤーンは63キロ以下級の「組手」でイラク、クウェート、マカオの対戦相手を破り、決勝戦でウズベキスタンの選手と対戦した。彼は見事な接近戦が功を奏し、1対0で勝って3個目の金メダルをイラン・チームにもたらした。
女子個人《形》の部でファーテメ・サーデキーは、キルギスと台湾の対戦相手をいずれも5対0で破って決勝に進み、銀メダルを獲得した。彼女は金メダルを目指して見事な演武を見せたが、予想されていた通り、審査員たちは日本選手に勝利の判定を下し、イラン・チームは銀メダルを獲得した。
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■決勝進出を果たすも、開催国UAEの不当な抗議で演武できず
イラン女子《形》団体は、実力で決勝戦に進出したが、大会主催国の影響力行使により、手にするはずだった 優勝を逃してしまった。UAEが我国のチームの《イスラーム式ヴェール》(本記事写真の選手のようなマグナエ・スタイルの競技用ヘジャーブ)に抗議したからだ。このスタイルに問題は見られず、また主催国の形チーム自身もイスラーム式のヘジャーブを使用していたにも拘らず、主催国の反対は受け入れられ 、イラン女子《形》団体は決勝戦に進んだものの、信じられないことに、競技を続けることを妨げられたのである。
奇妙なやり方で決勝に進出したUAE代表チームは、決勝戦[での演武]もお話にならない内容で、対戦相手(カザフスタン)ともども規定時間内に形・各指定形を演じることができず、結局両チームとも失格となった。しかしこの対戦は、金メダル獲得のために行われたのであり、勝利チームを出さねばならないという事情から、審判団は、主催国がメダルなしで終わらないように、興味深い措置を講じて主催国に対し勝利宣言を行ったのである。このことは、競技会場にいた観客らの驚きを呼び起こし、その結果、カザフスタンの形チームのメンバーたちは長いこと、「タタミ」の上に座り込んで悔し涙を流したのである。
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翻訳者:3413001
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