シーア派信徒が模倣すべき権威(マルジャエ・タグリード)の一人であるマカーレム=シーラーズィー師は、イラン映画機構長官に手紙をしたため、その中で映画『ラスターヒーズ』に対する批判を展開し、「映画機構は聖人らの神聖さを破壊し、越えてはならない一線を越えようというつもりなのか」と記した。
大アーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィー事務所は、次のように発表した。
映画『ラスターヒーズ』でカルバラーの殉教者たちの顔が描出されている問題で、大勢の敬虔なる信徒らから当方のマルジャエ・タグリードに対し、ファトワーの要求があり、それを受けてアーヤトッラー・マカーレム=シーラーズィーの側から、イラン映画機構長官に対し、以下の内容の手紙が送られました。
イラン映画機構長官エイユービー殿
敬具
なぜ映画『ラスターヒーズ』でガマル・バニー・ハーシェム〔「ハーシェム家の月」の意。アボルファズル・アッバースの異名)閣下や、その他のカルバラーの殉教者たちの顔が明確に示されているのか、こうしたことは好ましくない影響をもたらすのではないかとの訴えが、多くの人たちから私たちの事務所に寄せられました。また彼らは、同映画の一部で描かれた歴史的事実に対して、問題を指摘しています。果たして映画機構は聖人らの神聖さを破壊し、越えてはならない一線を越えようというおつもりなのですか!!!