アフガニスタン大統領選、決選投票へ

2014年04月27日付 Mardomsalari 紙
【国際部】アフガニスタン独立選挙委員会は大統領選挙の暫定結果を発表したが、どの候補者も過半数の票を獲得できず、アブドゥッラー・アブドゥッラー氏とアシュラフ・ガニー・アフマドザイ氏による第二回投票が行われることとなった。

 ユースフ・ヌーリスターニー氏は、暫定結果の全投票数を選挙監視団ならびにジャーナリストらの前で発表した。それによると、アブドゥッラー・アブドゥッラー氏が297万3千票(44.9%)を獲得し、アシュラフ・ガニー・アフマドザイ氏が280万2千票(31.5%)を獲得、それぞれ1位と2位になった。また、ザルマイ・ラスール氏は全投票数の11.1%を獲得し、3位となった。

 大統領選挙ならびにアフガニスタン州議会選挙は1393年ファルヴァルディーン月16日〔西暦2014年4月5日〕に、全有権者1200万人中、約700万人の参加によって行われた。大統領選挙には8名、州議会選挙には2700名の候補者が出馬した。

 法律によると、50%以上の得票率を得た候補者が勝者とみなされる。今回いずれの候補者もこの数字にはいたらなかったことから、最も得票率の高かった2名の候補者の間で、選挙の第二ラウンドがホルダード月7日〔5月28日〕に行われることになっている。

 しかしながら、今回発表された得票率は最終的なものではなく、選挙苦情調査委員会には各候補者からの選挙結果に対する告発に関して、20日以内に調査する機会が与えられている。こうしたことから、選挙の暫定結果が変わる可能性も否定できない。

 複数の報道によると、独立選挙委員会によって選挙の不正やごまかしが疑われたアフガニスタン全国の約1800箱の投票箱について、票の数え直しや調査が行われているという。選挙苦情調査委員会の当局者らによると、70ヵ所以上の投票所における票が無効となったとされる。同委員会のスポークスマンは、「無効となった票は、32ヵ所の投票所、および42ヵ所の投票センターのものである」と述べている。

 これ以前にも、アフガニスタン選挙委員会地方事務所は、アフガニスタン・ヘラートで投じられた票10万票を無効にしたと発表している。こうした告発の調査を経て、オルディーベヘシュト月24日〔5月14日〕に選挙の最終結果が発表される見込みである。もし最終結果の発表によって、選挙結果に大きな変更が生じなければ、選挙の第二ラウンドはその2週間後に行われる予定となっている。

 アフガニスタン大統領選挙が第二ラウンドにまで持ち込まれるのは、今回で二度目のことである。1389年〔※西暦で2010年。正しくは2009年〕の選挙でも、ハーミド・カルザイ氏とアブドゥッラー・アブドゥッラー氏の間での争いは、第二ラウンドに持ち込まれたが、アブドゥッラー氏は第二ラウンドへの参加を棄権した。〔2004年にアフガニスタンで〕初めて行われた選挙では、カルザイ氏のライバルたちは彼の勝利を受け入れたが、不正の指摘が調査された結果、カルザイ氏の得票率が50%を下回った〔2009年の〕二回目の選挙では、対立候補のアブドゥッラー・アブドゥッラー氏が、政府による不正再発の防止に向けて同氏が示した条件が受け入れられなかったことを理由に、選挙の第二ラウンドへの参加をボイコットした。

 アブドゥッラー氏は、選挙委員会の高官らが不正に手を染めており、彼らは解任されるべきだと主張していたが、しかし当時大統領選に出馬すると同時に現職の大統領でもあったカルザイ氏は、この要求を聞き入れなかった。

 選挙の第一ラウンドの結果が、苦しみに喘ぐアフガニスタン国民の大いなる犠牲とともに明らかとなった今、アブドゥッラー博士の支持者たちの間では、アシュラフ・ガニー氏を利するための不正がアフガニスタン政府に近い勢力によって繰り返されることへの懸念が広がっている。これが杞憂であるかどうかが明らかになるまで、あと2週間待たねばならない。

 いまだに選挙の暫定結果に関するさらなる詳細は発表されていないが、この結果の82.59%が示すところでは、アブドゥッラー氏はカーブル州やヘラート州やバルフ州といった主要な州で先行しており、対するアシュラフ氏はナンガルハール州やヘルマンド州といった、その他の重要州で優勢である模様だ。人口の多いカンダハール州では、ザルマイ氏が一位となっている。


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翻訳者:8412102
記事ID:33764