モスルをはじめとするイラクの複数の都市へのダーイシュによる攻撃を受け、アーヤトッラー・スィースターニーの代理人は、自らの命を祖国のために捧げた者は殉教者と見なされると表明した上で、全てのイラク人に対し、ダーイシュとの対決のために武器を取るよう呼びかけた。
イラン学生通信がニュースチャンネル「シュメール・ニュース」の報道として伝えたところによると、カルバラー在住のシーア派信徒のマルジャ(信徒が従うべき権威)であるアーヤトッラー・セイエド・アリー・スィースターニーの代理人を務めるアブドゥル・マフディー・アル=カルバラーイーは昨日、金曜礼拝での説教で、次のように述べたという。
イラクの現状は極めて重大な局面を迎えている。我々は自らが背負った責任を果たす必要がある。なぜなら、この責任は法的責任であり、また国民としての責任であるからだ。
同師はさらに、「イラクの国民と国家は、大いなる問題と脅威に直面している。テロリストたちの狙いは、〔イラクの〕全ての県、特にバグダードやカルバラー、ナジャフの支配である」と指摘した。
カルバラーイー師はまた、「武装勢力は全てのイラク人を標的にしており、イラクは深刻な脅威に直面している。しかしこの国の国民はこれらの危険や脅威よりも大きな存在である」と述べた。
一部の情報筋は、アーヤトッラー・スィースターニーの代理人によるこうした呼びかけを、「ジハードのファトワー(教令)」であると言及している。しかしながら、ジハードを明確に宣言する書面による声明は、今のところイラクでは公にされていない。