アジア・チーター保護計画の責任者であるジューカール氏は、イラン・チーターに衛星追跡装置の搭載された首輪を取り付けるプロジェクトに関連した機材の〔イラン国内への〕搬入が行われていることを明らかにした上で、「今年の秋にも、このプロジェクトは始動するだろう」と述べた。
フーマン・ジューカール氏はISNAの取材に対し、「このプロジェクトは世界自然保護基金(WWF)の協力と助言の下、今年秋に〔イラン中央部〕ヤズド州でスタートする予定だ」と付け加えた。
同氏は、かつては機材を調達する際の禁輸措置の圧力は、今日よりも厳しかったと指摘し、次のように述べた。
幸いなことに、WWFがこれ〔=チーター追跡のための機材のイランへの搬入〕を実施するための許可が、米国務省から得られた。これにより、このような環境保護用の機材の調達が、禁輸措置による問題に悩まされることはなくなった。
ジューカール氏はイラン・チーターの生息地に関する野生動物局の報告について言及し、
幸運にも、これらの地域ではチーターの餌となる動物の生息数の減少は見られない。もっといえば、一部の地域、取り分け〔イラン北東部の北ホラーサーン州の〕ミヤーンダシュトでは、ヒツジやパサン、ガゼルのような餌となる動物の増加さえ見られるのだ。こうした状況は、〔人々への〕啓発活動や国際アジア・チーター保護計画の施策によって得られたものだ。
と指摘した。
同氏はまた、各地でのチーターの目撃情報について、
過去1ヶ月間に、イラン各地で行われている定期観察で、20件のイラン・チーターの目撃があった。その一部については、写真や動画の撮影もなされた。〔今回チーターに取り付けられる〕首輪は電波発信機及びGPS送受信機を備えており、動物の移動ルートを特定するものである。
と述べた。