テヘラン交響楽団の指揮者は、同楽団の一部の団員が、喜太郎のコンサートにテヘラン交響楽団の名前で共演するとの報道について、その内容を否定した。
テヘラン交響楽団指揮者のマヌーチェフル・サフバーイー氏はメフル通信とのインタビューで、次のように述べた。
最近、信頼できるいくつかのニュース・サイトで、喜太郎のライブ・コンサートがテヘラン交響楽団のメンバーとの共演で行われる予定だ、との主催者の発言を目にしたが、私はこの報道を全面的に否定し、いかなる団員もテヘラン交響楽団の名で、この演奏家とテヘラン公演で共演することはない、とはっきり申し上げる。
同氏はさらに続けて、こう述べた。
このコンサートに出演する予定の演奏家のリストについて、私は一切関りがない。しかし、主催者がテヘラン交響楽団の名を借りて発表しようとしていることについては、全く受け容れ難いことである。私はテヘラン交響楽団の指揮者として、喜太郎との共演のために、何らの提案もしなかったし、主催者と交渉もしなかった。〔音楽関係の〕友人の方々には、ご自身の発信する情報にもっと注意を払って頂きたいと思う。
この報道によれば、少し前に、喜太郎コンサートの主催者であるアリー・チェラーゲアリー氏は、「喜太郎はメフル月下旬(10月中旬)にテヘランを訪問し、テヘラン交響楽団との共演で、内務省ホールで公演を行う予定である」と述べた。
チェラーゲアリー氏は、この後も世界的なスターたちをイランに招へいする企画を立てていることについても、
私たちは数多くのスターたちを念頭に入れており、その中にはクレイダーマンやジャン・ミシェル・ジャール〔※フランスの音楽家、キーボーディスト〕、ヴォロドス〔※ロシアのピアニスト〕らの名前を挙げることができる。彼らの公演プログラムは、すでにある程度の段階まで進めており、必要な許可が得られれば、ヤニー〔※ギリシアのシンセサイザー〕もテヘランに招へいしたいと思っている。このジャンルの音楽ファンが、国内で間近に、これらの巨匠たちの演奏を目にすることが出来るよう、全力を尽くす考えだ。
と述べている。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。