【ジャーメ・ジャム・サラー】小説『オリヴァー・ツイスト』〔※チャールズ・ディケンズによる長編小説、1838年イギリス〕よろしく、ストリート・チルドレンらを廃屋に集め、物乞いのために彼らを利用していたアフガン人の男が、アーモルにある隠れ家が発見されたことで逮捕された。

　「アーモルの老師フェイギン」の名で知られるこの男は、この街のとある地区に廃屋を用意し、親からの保護がほとんど、あるいはまったくないストリート・チルドレンや女性たちをこの場所に集め、自らの犯罪行為のために彼らを悪用していた。

　この男の所業が明らかになったのは、警察官らが「犯罪・社会的病理対策計画」の実施の過程で、この男の隠れ家の存在を知ったことがきっかけだった。警察はこの男の足取りを追うべく、男の隠れ家を密かに監視、そしてついに男が廃屋にいるのを突き止めた。

　治安維持軍はフェイギンとその他の子供たちや女らが廃屋にいるのを確認した上で行動を開始し、アフガン人の男を逮捕した。この廃屋に対する捜索の過程で、逮捕された老師フェイギンや女たちとの間に縁戚関係のまったくない、保護するべき親も住むべき家も持たぬ1歳から5歳までの子供たち15人が発見された。

　この犯罪集団、およびこの事件の主要な容疑者に対して行われた取り調べの過程で明らかになったのは、男が市内の通りをうろつき、住む家のない子供たちを見つけては、彼らを物乞いのために、自らの隠れ家に連れ込んでいたということだった。