サウジアラビア:サウード前外相の演説を分析した本が出版
2015年05月24日付 al-Hayat 紙
■サウード・ファイサル…失敗の爪痕から国際テロに及ぶその政治信条
【リヤド:本紙】
古今、様々な偉人が存在する。最近、サウジアラビアの外務大臣職から離れたサウード・ファイサル王子が、同職を務めた1975年からの40年間、優れた役割を果たしたことに関して反対する者はいないだろう。40年の間、アラブやイスラームのアイデンティティーを破壊しようとする地域の危機と世界の変化が起こり続けた。もし、それらの危機の克服と劇的な発展に貢献し続けるサウジアラビアとその外交政策が役割を果たしていないとすれば、それはファイサル王子が、外交における主要な特徴と詳細な分担の形成への関与という役割を果たしたからである。
まだアラブ世界が、1967年の(第三次中東)戦争による苦難と逆流の爪痕に苦しみ、サウジアラビアがそれに直面する中で、政治、外交、経済、軍事面で広範な責任を負っていた時期、サウード・ファイサル王子はサウジアラビア外務大臣に就任した。その間、サウジアラビアはアラブ・イスラエル間の紛争管理において、アラブ連盟、国際連合、二国間または他国間関係を含む様々な試みを通して、主要な役割を果たした。サウジアラビアは、この戦争の諸々の結果への対処、特に奪われたアラブの地を回復するためのあらゆる活動や催しに参加し、2002年のアラブ和平イニシアティブに見られるような、様々な実のある主導力を発揮した。
初となる試みとして、ムトゥラク・サウード・ムタイリー博士は、ファイサル王子の演説を分析的に解説する著書『政治信条の戦略−−−−サウード・ファイサル王子の演説分析』を刊行した。同書は、ファイサル王子の信条理論の一般的側面に重点を当てたものである。同書の前書きには、これに関する様々な見解が提示されており、ファイサル王子の信条理論の一般的側面について、最大限客観的かつ中立に理解することが可能となる。
(後略)
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翻訳者:樫村早紀
記事ID:37618