マハーバード出身の若い女性がホテルで死亡した事件の舞台裏と、その後(8)

2015年05月08日付 Jam-e Jam 紙
 同氏は続けた。

遺族は当局とよく協力しており、ホテル前での集会開催を呼びかける若者らへの煽動に、一切関わっていない。その逆に、遺族は法的機関を通じて問題は究明されるべきであることを、強く主張しておられる。マハーバード市民も多くは昨日の暴動に不快感を表明しており、遺憾の意を表している。なぜなら、彼らはこうした出来事がマハーバード市住民の公共の利益に反するものであることを、その目で見ているからだ。

 西アゼルバイジャン州政治・治安担当副知事はさらに、「昨日の集会では、救助隊の救助活動に混乱が生じたが、にもかかわらず、消防隊員らは放火犯とみられる容疑者3名がホテルの上層階で炎に巻き込まれたところを救出している」と指摘、さらに「昨日の集会では5名のみが逮捕され、その他の者たちについては《指導》という形で対応が取られた。しかしながら、今回の事件で一部の者たちの犯罪行為が立証された場合は、それに対して厳しい対応がなされるだろう」と付け加えた。

マハーバード県知事も発言

 マハーバード県知事も〔‥‥〕、本日金曜日、ニュースサイト「コルド・プレス」に対し、次のように述べた。

県内ターラー・ホテルで起きた事故の犠牲者遺族が、この事故の調査は法的ルートを通じて行われるべきことを強調しているにもかかわらず、昨日午後、感情を傷つけられた一部のマハーバードの若者らが、同ホテルの前で〔抗議の〕集会を開いた。

 同氏はさらに、次のように続けた。

この集会では、政治的なシュプレヒコールは一切叫ばれず、集まった者たちはホテルの支配人に対してのみ、シュプレヒコールを上げた。また、彼らの証言によれば、治安維持軍による暴力は一切行使されなかった。しかし残念ながらターラー・ホテルには火が放たれ、ホテルの一部の設備が館外に持ち出された。

 キャターニー氏は、今回の集会の過程で1名のマハーバード市民が亡くなったとの噂を強く否定し、「集会参加者らが石を投げ、また彼らがホテル内から〔ホテルに備え付けの〕設備を外に投げ出したために、治安維持軍の隊員および集会参加者からは負傷者が出た」と述べた。

 マハーバード県知事はさらに、

昨晩、マハーバードは通常の状態に戻った。ターラー・ホテルでの事故の犠牲者の遺族が私に話したところでは、彼らは今回の件は法的に調査されるべきだと強調していた。私は再度、この家族と親愛なるマハーバード市民への敬意により、今回の事故の件を最後まで追究することを表明する次第である。〔‥‥〕

 と言明した。


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翻訳者:SR
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