ヴァーチャル世界、犯罪者どもが跳梁跋扈する空間(4)

2015年05月20日付 Jam-e Jam 紙
 サイバー警察の鑑識・予防担当次長のアリー・ニークナファス大佐はこの件について、次のように警告している。

インターネット上の出会いで生まれた交遊関係は、長期的に見た場合、自分の利益のためなら何でもするオポチュニストたちによって悪用されるきっかけともなり得るし、こうした交遊関係では、男女が互いを正確に知り、〔結婚相手として〕間違いのない選択をする機会は生まれない。

この種の交遊関係の中にいる人たちは、自分たちの関係は結婚を動機としたものであり、それは堅い愛情に支えられているとばかり主張しがちだが、こうした〔関係の中で下された結婚の〕決断には、理性の働く余地は存在しない。

インターネットで生まれた交遊関係は男女の抱える問題を解決しないばかりか、たとえそうして生まれた関係が結婚にまで至ったとしても、ともに暮らす中で互いに対する疑念や不信をもたらすものである。インターネット上で生まれた交遊関係は気晴らしや娯楽、肉欲を動機としたものだからだ。

こうした交遊関係の寿命は極めて短く、残るのは男女間の考え方や感情の衝突であり、自信の喪失と互いに対する猜疑心の発生である。

こうした病理・害悪を未然に防ぐには、家庭が子供たちに対して有している重要な役割を知る必要がある。そうすることで、家族は子供たちに正しい行動上の模範を示し、社会的病理に対するワクチンを投与することができるのである。


つづく


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翻訳者:AE
記事ID:37709