イランのチーターが、
ナーイバンダーンから
アンジール渓谷へと、215キロメートルを移動したことが克明に記録され、驚くべき記録を残すこととなった。
イラン野生動物観測所の報告によると、アーバーン月からアーザル月〔西暦10月から12月〕にかけて、「アンジール渓谷野生動物保護区で3頭のアジア・チーターの姿を捉えた驚くべき撮影」が行われ、専門家らがチーターの斑点模様を精査したところ、そのうちの1頭の画像は、3年前に
タバスのナーイバンダーン野生動物保護区で撮影されたオスのチーターのものであることが分かった。
チーターの表面にある斑点模様は人間の指紋のように、個体ごとに異なる固有の識別的特徴を有しており、チーターが一生を終えるまで、変わることなく残る。
イラン・チーター協会の代表理事はこの件について、次のように述べている。
ヤズド州にあるアンジール渓谷野生動物保護区はつねにチーターの大切な生息地の一つであることから、ヤズド州で行われていた「アジア・チーター生息数保全国民計画」の第一段階終了後も、同州の環境保護局と協力して、複数の遠隔カメラを同地域に残して、発見されたチーターの観察を続けた。
つづく