オンライン花婿たち(4)

2015年06月10日付 Jam-e Jam 紙

 こうしたインターネット上の求婚者たちはさらに踏み込んで、しばしばアーティストのような有名人になりすます。少し前のこと、警察は有名な映画俳優名義のページをフェイスブック上に開いて未婚の女性たちを欺し、結婚をちらつかせて彼女たちに詐欺を働いた男を逮捕した。

 この犯罪者の被害者の一人は、次のように言う。

フェイスブックでこの俳優のページをフォローし、彼にコメントしたら、しばらくして彼が私の個人ページの投稿に「いいね」をしてくれたのに気づいたの!私は有頂天になってしまいました。信じられないことに、「B・R」が私のページを訪問して、私の投稿を読んでくれたばかりか、彼がオンラインだったとき、彼とチャットまでしちゃうようになったんですもの!

信じられなかったけれど、彼の声を聞いたら〔本当の彼だって〕確信を持つようになりました。私は彼に、実際にお会いできないかお願いしたところ、彼は〔ノウルーズ〕休みの間は新しい映画のために海外にいるんだと回答してくれました。私たちのやり取りは続き、ついに私は彼に恋をしてしまいました。さらに私たちは暗に結婚の話までするようになりました。私は、たくさんの雑誌に自分と彼の写真が掲載される日を、今か今かと待つようになりました。

私は結婚の話を本当に信じていたから、Bからイランに帰るためのお金を無心されたとき、ためらうことなくその要求を受け入れ、彼の口座に振り込みました。だけどそれからというもの、Bがオンラインになることはなくなり、電話にも出なくなったのです。

 警察は、偽のスーパースターの男を逮捕し、彼のパソコンを調べたところ、彼が結婚をちらつかせて騙してきた女性たちのリストを発見した。

 この手の話は、女性たちに限ったものではない。被害の多くはこの層の人たちであるのも事実だが、しかし〔異性だと思って〕何度もチャットをした挙げ句、その相手が同性だった!と気がつく男性もいるのである。

つづく


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翻訳者:8413305
記事ID:37922