このとき、若い男性は裁判官に次のように述べた。
ファリーデと知り合い、彼女のことが好きになりました。今回は、私の娘たちも妥協してくれるのではないか、私がこの女性と仲良く暮らしていくことを許してくれるのではないかと、勝手に考えてしまいました。
娘たちは母親を亡くした後、私の再婚に反対し、何とかして私〔の再婚生活〕を邪魔しようとしていました。そして結局、毎回娘たちの思い通りになってしまいました。
私は娘たちをとても愛しているので、彼女たちに口出しすることもできず、彼女たちの望み通りに従うしかなかったのです。今回は大丈夫なんじゃないか、娘たちを納得させられるのではないかとずっと勝手に思っていましたが、ダメでした。
娘たちが、私の妻とその娘に嫌がらせを働いていることは認めます。でもどうしたいいというのでしょうか。彼女たちは私の娘です。娘たちが不愉快な思いをするようなことなんて、私には言えません。このようなわけで、私はファリーデと別れたくはなかったのですが、致し方ありません。
若い女性も最後に、次のように述べた。
この男は私を欺したのです。以前の奥さんとの離婚理由について、嘘をついたのです。私は、彼のついた嘘に耐えられません。私が望むもの、それは離婚のみです。彼は、私と娘の生活と心をもてあそんだのです。彼の娘たちの嫌がらせのせいで、私の娘は神経障害を得てしまいました。彼女たちは私たちの生活を不幸のどん底に突き落としたのです。
〔‥‥〕
つづく