夫が自分の一番の親友に夫婦間の問題について話したことを知り、妻は離婚を申請
【ジャーメ・ジャム紙別冊タペシュ4面:スィーマー・ファラーハーニー】サミーラー〔※女性〕とマジード〔※男性〕の生活は、夫が妻の友人に悩みを打ち明けてしまった、ただそれだけのために、崩壊の憂き目をみることとなった。マジードは妻の親友に心の内を打ち明けた。そしてこのことを知ったサミーラーは、離婚を申請するために家庭裁判所に赴いたのである。
今、若い女性は椅子に座り、いたって落ち着いた様子だ。しかし、彼女の夫はテヘラン家庭裁判所の廊下を、落ち着かない様子で歩きまわっている。そうこうしているうちに、裁判所の秘書が彼らの名前を呼ぶ。2人はそれぞれ判事に対面して座る。家庭裁判所268法廷の判事はファイルを開き、この夫婦に尋ねる。「なぜ3年で離婚を申請したのですか?」
若い女性はこの問いかけに、次のように話した。
判事殿、私は人生最高の日々の3年間を、私のことをちっとも信頼してくれないような男のそばで過ごしてしまいました。それでも、私は夫の猜疑心に耐えようとしてきました。ところが、彼が私の親友に連絡を取って、私の悪口を言っていたことが分かったとき、私はとても動揺し、その瞬間から離婚を決意しました。
彼女は続ける。
数日前の夜、ある友人が私の家に来て、自分の行動を少し見直すようにと私に言ってきました。私は非常に驚きました。彼女は私と夫のけんかについて知っていたからです。彼女に、どうして私たちのけんかのことを知っているのか尋ねたところ、信じられないことに、夫が彼女に悩みを打ち明けたと言うのです。夫は数日前、私の親友に連絡し、私について悪口を言っていたのです。彼は私たちの生活の秘密を私の友人に語り、彼女に助言を求めていました。夫が妻の友人に電話し、悪口を言い始めるなどということがどうして可能なのか、信じられませんでした。私はこのことを聞いて、離婚を決意しました。もう彼にはこれっぽっちの関心もありませんから。この男のそばで生活し、彼を信頼するなんてことが、どうしてあり得ましょう。
つづく