私は簡単に騙されてしまいました
犯人の被害にあった人物の一人は、ジャーメ・ジャム紙に次のように述べている。
私は事務職員で、ザーヘダーンに住んでいます。4ヶ月前、私は結婚相談サイトを通じて、この若者と知り合いました。彼は自分のことを、高学歴でテコンドーのコーチをしており、エンジニアだと称していました。何度か会いました。彼はことば巧みに、私の信頼を惹き付け、私はこうして〔彼のワナに〕かかってしまいました。犯人の男はまず、あるガン患者を助けたいという理由で、私から数百万〔トマーン〕を受け取りました。私たちの関係が続く中、私は8千万トマーン〔※約260万円〕をこの男に渡してしまいました。そのうち一部は所有していた金製品から工面したもので、また4千万トマーン分は銀行からの借り入れでした。〔‥‥〕
「獲物」から得た金で、妻への婚資金を支払った
男は女性らを騙したことは認めたが、しかし被害者の一人に対して暴行を働いた容疑については、沈黙している。
昨日、ベフルーズ(23歳)とインタビューをする機会に恵まれた。以下で、その内容をご紹介しよう。
--前科は?
ケンカの罪で、
アハル県のムショにぶち込まれたことがある。
--結婚は?
している。妻と5歳になる娘と、
アルダビールのパールスアーバードで暮らしていた。農業をしていた。しかし妻は〔他の女性との〕関係や事件のことを知って、離婚を請求してきた。オレと別れ、子供と一緒にオレを捨てた。
--この詐欺方法はどうやって思いついたの?
〔‥‥〕オレは結婚相談サイトで、若い女の子たちを欺した。自分のことを高学歴、テヘラン在住、テコンドーのコーチ、エンジニア、会計士などと称して、彼女たちの信頼を引きつけた。これらの女の子たちが失恋したのを嗅ぎつけ、そのことにつけ込んで彼女たちを欺した。これまでに1億1千万トマーン〔※約360万円〕以上を、彼女たちから詐取した。
--「獲物」となった女性の一人に、キミは乱暴したの?
(沈黙)
--手に入れたお金で何をしたの?
カネの一部は遊興費に使い、また一部は、ワナにかけた他の女の子と会うのに使った。妻への婚資金の一部も、このカネから払った。1200万トマーン〔※約40万円〕は、娘の目の手術代に使った。