衛星放送で放映される連続ドラマを見たことが、ある若い女性にトラブルの種をもたらし、夫との結婚生活に永遠に幕を下ろす原因となった。
記者クラブが伝えたところによると、少し前のこと、ある若い夫婦が家庭裁判所を訪れ、離婚を申請した。
若い男性はその理由について、判事に次のように述べた。
判事殿、私の妻は朝から晩まで衛星放送で放映されている連続ドラマばかり観ています。ドラマの観すぎのせいで、その影響は彼女の脳にまで及んでいます。そしてその影響下で、彼女は私たちの生活すら壊してしまったのです。
この男性は、次のように続けた。
妻はいつも私に疑いを抱いています。彼女の猜疑心は最近になって増すばかりです。その原因は、これらのドラマの視聴にあると思います。彼女はいつも私に理由もなく突っかかってきては、喧嘩をおっぱじめるのです。こんなドラマを観るのはやめろと、いくら言ってもムダです。このようなわけで、私はこの女と一緒に暮らすのはやめることに決めたのです。
若い女性も、判事に次のように語った。
判事殿、私の夫はこの問題を口実にしているだけなのです。私が彼を疑っているとしても、それはドラマのせいではありません。私が彼に疑いを抱くのも当然のことを、彼自身がしているからなのです。今、夫は私と永遠に別れようと心に決めていますが、このこと自体、夫が私に対して愛情を失い、私との生活を望まなくなっていることを示しているのです。
この夫婦の話が終わると、判事は彼らに離婚を思いとどまるよう力を尽くした。しかし双方が意見を曲げないのをみて、離婚の判決を下した。