イラン国営放送、「フィーティーレ」を放送中止に―ある「不注意」が理由(2)
2015年11月09日付 Jam-e Jam 紙
ところが、こうした意識があり、またこうした意識に基づいてさまざまな活動が行われてきたにもかかわらず、残念ながらアーバーン月15日〔11月6日〕金曜日、テレビ第2チャンネルの子供・ティーン向け番組の一つである「フィーティーレ」の放送の一部で、番組制作者および関係の監督責任者らの過ちや不注意、監督不行き届きによって、アーゼリー語を母語とする誇り高き親愛なる同胞をからかい、結果として彼らの心を傷つけ、不快な気持ちにさせるような会話がアーゼリー語で表現されてしまい、多くの苦情を生んでしまった。
このことに関し、今回の問題は過失によるものではあるものの、国営メディアは同胞たち、特に親愛なるアーゼリー語話者の方々に謝罪するとともに、〔‥‥〕親愛なる方々ならびに国営メディアの全ての視聴者に、以下の決定をお伝えするのが自らの義務であると考える次第である。
1.この一件は過失によるものではあるものの、この番組の制作・放映に関わった責任者ならびに関係者は違反を犯したと認められる。本件はその全貌・原因がつまびらかになるまで、真摯に調査が行われる。
2.ここ数年で行われた各種世論調査によれば、この番組は国民的な人気を有しており、視聴者の多い長寿番組として位置付けられているものの、今回の不注意を理由に、必要な調査が行われて、最終的な結論が得られるまで、「フィーティーレ」の放送は一時中止する。
3.ディレクターと第2チャンネルの「子供班」の責任者は、思慮が不十分だったことを理由に文書による譴責処分を受ける予定であり、番組の最終的な監督責任者だった放送のディレクター代理も譴責処分を受け、職務を解かれる。
4.当然、イラン国営放送は本件に関して正確な調査を行い、最終的な結論を出した上で、視聴者に事の次第をお伝えする予定である。
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翻訳者:KND
記事ID:39241