ソーシャル・ネットワーク上では「傷ついたオオカミ」の名で活動していたサディストの男は、サイバー警察課に身元を移されて取り調べを受けた。男は当初、矛盾した供述に終始していたが、事件の被害者が男の目の前に直接現れると、沈黙を破らざるを得なくなり、自らが犯した卑劣な犯行を自白した。
「傷ついたオオカミ」によるショッキングな供述
若い容疑者は供述の中で、次のように述べた。
はじめのうちは、好奇心からLINEを使い始めた。数週間して、友達探しをするようになった。若い女たちはごく簡単に、オレの友達申請に応えてくれた。感情面や家族関係で問題を抱えていた若い女たちと友達になり、彼女たちを信頼させた後、暴行し、それを映像に収めた。その後、脅迫して彼女たちを強請った。
ホラーサーン・ラザヴィー州サイバー警察長官のジャヴァード・ジャハーンシーリー大佐は今回の件について、次のように述べている。
もっと多くの女性たちが容疑者の罠にかかった可能性がある。「傷ついたオオカミ」の名で知られるこのサディストの若者の罠にかかってしまった人たちに知ってもらいたいのは、自分の身元情報は警察署および司法当局のもとで保全・管理され、〔他に漏れることなく〕容疑者を訴えることができる、ということである。
同氏は一般市民、わけても若い女性たちに向けて警告を発し、LINE等のソーシャル・ネットワークでのインターネット上の友達づきあいには十分気をつけ、こうした友達関係を簡単に信用しないよう、また個人情報や自分の生活の様子について教えたりしないよう呼びかけた。