【事件部】ダーイシュの名をかたって、赤新月社の事務所への強盗を働いた犯罪者らが警察に逮捕された。
今年のアーザル月〔※2015年11/12月〕、テヘラン=ゴム高速道路35キロ地点にある赤新月社の事務所に対して武装強盗事件が発生したとの通報が、ハサンアーバード176署に寄せられた。
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武装した5人の強盗犯によって3時間にわたり人質として捕らわれていた8名の赤新月社の職員(事務員7名と守衛1名)は、供述の中で次のように語った。
建物の中にいたところ、カラシニコフ銃と拳銃で武装した5人の人物が突然、建物内に侵入し、威嚇発砲をして私たち全員を床に伏せさせ、私たちの手足を縛りました。彼らは続けて、私たちを殺すと脅しながら、自分たちをテロ組織ダーイシュのメンバーであると名乗り、私たち全員を殺すつもりだと話しました。彼らは建物内にある全ての通信・ネットワーク機器を破壊し、その後、構内の端にある倉庫の鍵を奪い取って、中に保管してあった機材をすべて盗みだしました。〔‥‥〕
事件にはセンシティブな要素が含まれていることに考慮し、大テヘラン刑事警察第一課には特別チームが組織され、〔‥‥〕強盗犯らの身元特定に向けた捜査員らによる捜査が開始された。捜査の結果、捜査員らは6時間と経たずに、犯人の一人で窃盗の前科がある《メフディー・Q》という名の人物の特定に成功した。〔‥‥〕
5名の武装強盗犯の一人としてメフディー・Qが特定されると、ただちにこの人物の隠れ家がシャフリヤール県アミーリーイェ郡にあることが判明、この容疑者は警察による追跡を受けることとなった。そしてついにレザー、モハンマド、ホッラム、およびベフザードという名の共犯4名の身元(彼らはいずれも22歳から30歳)が特定され、さらに彼ら全員の隠れ家がシャフリヤール県内にあることも特定された。強盗犯全員が特定されたことで、〔‥‥〕捜査員らは容疑者5人全員の逮捕に成功し、強盗に用いられた銃器も発見された。
容疑者らの身柄が大テヘラン刑事警察第一課に移され、捜査が開始されると、5人の容疑者全員が赤新月社事務所への武装強盗に参加したことをはっきりと認めた。〔‥‥〕
大テヘラン刑事警察のアッバースアリー・モハンマディヤーン長官は、逮捕された容疑者らが〔犯行時に〕テロ組織ダーイシュに関わっているとの真っ赤なウソを主張していたことに触れ、
容疑者全員を取り調べたところ、彼らがこのテロ組織になんら関わっておらず、もっぱら警察による捜査を攪乱させる目的で、強盗を行った際にこうしたことを吹聴したのだということが判明した。しかし、容疑者全員の逮捕後、武装強盗の動機は単に金銭目的であったことが分かった。とはいえ、盗品の売却によって得られたのは150万トマーン〔※日本円で約5万円〕以下であったことを考えると、この武装強盗団のメンバー一人一人に渡ったお金は、30万トマーン〔※日本円で約1万円〕にも満たないのである!!
と述べている。
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