無風状態の選挙区も

　専門家会議選挙の立候補者の登録が行われる過程で、801名が選挙戦への届け出を行った。しかし、護憲評議会のイスラーム法学者らにとって立候補資格がないとされた立候補者の数はあまりに多く、6州で無風選挙となった。

　実際、西アゼルバイジャン州では3名、アルダビールでは2名、ブーシェフル、北ホラーサーン、セムナーン、ホルモズガーンの各州ではそれぞれ1名の立候補者の立候補資格が認められたが、この数はこれらの州の専門家会議内での議席数と同一であり、有権者は被選挙人を選ぶにあたって、選択の機会がまったくなかったのである。

　それでも、キャンペーン期間の最後の数日で、立候補資格が認められた候補者6名が選挙区を変更し、無風状態の州に移ったのであった。

思いがけない結果

　一部のアナリストの考えでは、地域的な特色ゆえに、国会選挙が専門家会議選挙を〔熱気の点で〕圧倒するだろうと見られていたが、しかしそのようなことにはならなかった。そればかりか、一部の選挙区では専門家会議選挙の方が国会選挙よりも、熱気を帯びていたほどだった。

　テヘランでは開票結果の発表が土曜日の夕方から始まり、月曜日まで長引いた。多くの人が、アーヤトッラー・ハーシェミー=ラフサンジャーニーやハサン・ロウハーニーが高い得票で上位当選することを予想していたものの、長年にわたって専門家会議の議員を務めてきた同議長のアーヤトッラー・モハンマド・ヤズディーやアーヤトッラー・モハンマド・タギー・メスバーフ=ヤズディーが専門家会議での議席獲得を阻止され、またアーヤトッラー・アフマド・ジャンナティーがテヘランで最下位当選になることを想像した人は少なかった。