第5回専門家会議選挙を振り返る―議長職は誰の手に?
2016年03月16日付 Iran 紙
モフセン・エスマーイーリー氏
「平信徒」が宗教指導者たちの議会に進出
専門家会議選挙でもう一つ驚かされたのが、国民が選んだ人物の中に「ターバンをかぶらない」人物が含まれていたことだ。
護憲評議会の一般法学者委員を務めるモフセン・エスマーイーリーは、専門家会議選挙に立候補の届け出をした唯一の「平信徒」というわけではない。しかし、「人民の専門家」のリストに名を連ね、142万2935票を獲得して宗教指導者たちが集う議会に進出することとなった、唯一の平信徒であることは事実だ。
専門家会議運営委員会の選出をめぐる疑問
専門家会議選挙の最終結果の発表に続いて、次なる疑問は第5期専門家会議の運営委員会の選出に関してである。
アーヤトッラー・メシュキーニーの死後、ハーシェミー=ラフサンジャーニー、モヴァッヘディー=ケルマーニー〔※〕、そしてモハンマド・ヤズディーの各アーヤトッラーが順に専門家会議議長のイスに座った。
※訳注:モヴァッヘディー=ケルマーニーではなく、故マフダヴィーキャニーの間違い。
モハンマド・ヤズディーが第5期専門家会議への進出を妨げられた今、議長選出の可能性が最も高い候補者の一人に、アーヤトッラー・ハーシェミー=ラフサンジャーニーがいる。過去の期に専門家会議議長に立候補したことのあるアフマド・ジャンナティー、モオメン、およびハーシェミー=シャーフルーディーの各アーヤトッラーも、潜在的な候補者の一人に数えられるだろうし、新たな候補者が専門家会議内部での選挙に名乗りをあげる可能性もある。
専門家会議内部での選挙は、しかし異なった雰囲気をもつものであり、結果を予想することは困難である。それゆえ、まず誰が、第5期専門家会議の第1会期の議長職に名乗りをあげ、国民の選んだ議員たち——これからの8年間の職務のために選ばれ、来年度〔2016年3月20日~〕からその職務をスタートさせる議員たち――がどの候補者を議長職に迎えるのか、じっと見守るべきだろう。
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翻訳者:CHI
記事ID:40232