【イラン紙17面:事件部】若い女性らを特殊な計略によってかどわかし、金品を盗んでは暴行を加えていた犯罪グループ、通称「黒サソリ」団の最後のメンバーが絞首刑に処された。このグループのメンバーらは、数々の邪悪な犯罪の過程で、ある若い女性を殺害したこともあった。
「イラン紙」の犯罪部記者が伝えたところによると、この事件の捜査は88年メフル月(西暦2009年9~10月)、ある若い女性がヴァラーミーンの病院に搬送されたことをきっかけとして始まった。この女性は事情聴取の中で、捜査員らに対し「数時間前、プライド〔※SAIPA社が製造する大衆車。フォード・フェスティバと同じ〕に乗った人たちに誘拐され、ひどく暴行された後、ナイフで何度も切り付けられました」と話した。
この証言を受けて、プライドに乗っていた者たちの逮捕に向けた、警察による特別捜査が始まった。その一方で、若い女性(パルヴァーネさん)は重傷を負い、それが原因でその約一カ月後に死亡した。
邪悪な犯罪の犠牲者たち
逃走した犯人らの逮捕に向けた捜査が続く中、警察の捜査官らは、シルバーのプライドに乗った者たちによって暴行されたとする類似の訴えに、複数遭遇した。
凶悪犯らの逮捕に向けた捜査官らによる大規模な捜索が続けられていたところ、ある若いドライバーが警察を訪れ、この事件に関する重要な手がかりをもたらした。自分の車で客引きタクシーをしていた彼は、シルバーのプライドに乗っていた者たちに不審を抱き、目撃したプライドのナンバーを警察に通報したのである。
こうして、プライドの所有者に関する情報が速やかに判明し、所有者が署に呼び出された。ところがプライドの所有者は、車はしばらく前に分割払いでホッサームという男に売ったと主張した。
こうしてホッサームは逮捕され、女性たちは間もなくして、彼を〔犯人であると〕認めた。ホッサームは最初の取り調べで、自身とその仲間たちによる邪悪な犯罪行為を自供し、「私たちがこのような〔犯罪〕計画を実行するようになって、約一年になります。私たちは〔捜査の〕網にかからないよう、暴行や窃盗をはたらいた後はしばらく手を引き、再び計画を実行していたのです」と供述した。
〔‥‥〕
4人の犯罪者に死刑判決
容疑者らが若い女性らを暴行し、さらにパルヴァーネさんを殺害したことを認めたことで、本件は裁きを受けるために、州の刑事裁判所に送られた。
裁判ののち、一人目の被告は5度の強姦と誘拐、および暴行を伴った窃盗の罪で、二人目の被告は4度の強姦と誘拐、および暴行を伴った窃盗の罪で、三人目の被告は3度の強姦と誘拐、および窃盗の罪で、4人目の被告は殺人、誘拐、および窃盗への関与、ならびに1度の強姦の罪で、それぞれ死刑判決が下された。
しばらく前に犯人の男らは絞首刑に処されており、このギャングの最後のメンバーが、昨朝絞首刑に処された。
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翻訳者:TCK
記事ID:41525