■モロッコ:「ダーイシュ」のテロ細胞を解体
【ラバト:本紙】
モロッコ内務省はダーイシュのテロ細胞を解体したと発表した。そのテロ細胞には国境を越えて麻薬を売買する国際マフィアとのつながりのある4名が含まれる。ジッダ(東)とタンジェ(北)で警察が実施した家宅捜査を受けてのことだ。
同省は「テロ細胞の一人は、国際麻薬取引の問題で指名手配されている。残りの内2名は、以前テロ関係の事件で逮捕されたことがあり、さらにその内1名は海外の過激派らと接触していた」と明らかにした。続けて同省は「4人目はシリアとイラクで戦闘に参加したことがあり、2014年にベルギーからモロッコへと送還された後、国内で過激派組織とテロ攻撃を計画した」と述べた。
また同省はテロ組織とテロリストの主な資金源の一つを成している組織化された犯罪ネットワークの間に密接な繋がりがあると強調した。同時に「解体されたネットワークの構成員は、タンジェのある自宅から1名を誘拐し、治安機関によって発見される前にジッダで売却しようとその人物の車を奪った」と述べた。
その一方、金曜日の夜、アル・ホセイマ(北)では新たに数千人のデモ参加者らが集まり、魚売りのムフシン・フィクリーの裁判を要求した。この人物は、先月28日、この時期に当局によって禁漁されている魚を商品として販売しており、この魚が当局の指示で廃棄されるのを抗議しようとした際に、ゴミ収集者に巻き込まれて死亡した。
多くの若者を含む抗議者たちは「ムフシンは解放された。我々は抵抗を続ける」、「ベルベル人は生きる」、「人民は殉教者の殺人犯を欲する」といった叫び声をあげ、キャンドルや花を携えて町の道を行進した。
「モフセン殺害抗議委員会」デモの主催者は、ゴミ収集車の収集装置を稼動させた責任者を公表するよう要求した。現段階までの調査では誰が稼動させたのか発表されていない。また同主催者は、アル・ホセイマ地域の疎外化について対策を講じるよう要求した。
この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る
翻訳者:竹田悠人
記事ID:41600