同氏は、どの案件を調査し、世界遺産登録するに際しても、2年前にそれをユネスコに推薦する必要があると指摘した上で、次のように続ける。
イランはこれまで10件以上の無形文化遺産をユネスコに登録してきたことから、3年に1件だけ、単独案件を申請する枠をもっている。よって、2018年はイランには枠が割り当てられないことになっている。もしシャベ・チェッレを単独案件としてユネスコに推薦することが決まれば、2019年にも本件を〔ユネスコに〕通知することができるよう、近い将来アクションを起こさなければならないだろう。
イランはシャベ・チェッレの申請ファイルの中で、この無形文化遺産を次のように説明している。
冬の最初の日の始まりとともに、一年間でもっとも長い夜シャベ・ヤルダーが終わりを迎える。このイベントの後、日の長さは徐々に増していく。それゆえ、シャベ・ヤルダーは「太陽の生まれる夜」と呼ばれている。
ヤルダーはイランが有する四季の祭りの一つであり、もっとも古い時代から続く行事としても知られている。この無形文化遺産は主に口伝で、公的な方法によらずして、若い世代へと伝えられていったのであり、シャベ・ヤルダーの行事の周辺では、さまざまな信仰や伝統が人びとの間に息づいている。
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