ヤズドが歴史都市として世界遺産登録

2017年07月09日付 Hamshahri 紙

 約200ヘクタールの中核領域と約650ヘクタールの景観維持区域を持つ長い歴史を有するヤズド市が、イランで初の歴史都市として世界遺産に登録された。

 [文化遺産・手工業・観光庁の]文化遺産局広報室によれば、ユネスコ世界遺産委員会の第41回定例会議の7日目に、最終的に世界遺産委員会メンバーの決定によって、初めてイランの歴史都市が世界遺産リストに掲載されることとなった。

 文化遺産・手工業・観光庁モハンマド・ハサン・ターレビヤーン文化遺産担当次官は、現在この会議に出席しており、このニュースの発表とともに次のように述べた。「ヤズドが世界遺産リストに登録された。ヤズドの都市構造書類が、世界遺産リストに登録された。この歴史的都市は約1000ヘクタールの面積があり、この内の200ヘクタールが都市中核の歴史的領域となり、約650ヘクタールが景観維持区域となった。」

 彼は次のように付け加えた。「ヤズドが歴史都市である理由として、その広大さ、街並みの統一性、そして歴史性の堅固な維持がユネスコに紹介された。この都市は依然として生き続けており、住民の社会生活を続いている。」

 ターレビヤーン氏また、ヤズドの歴史的建築物の特徴にも触れ、「日干しレンガ建築という最小のエネルギー消費で作られた地域特有の資材を使用し、砂漠の厳しい気候風土と完全に調和している。これらはヤズドの建築の明らかな特徴と見なされる」と述べた。

 歴史都市ヤズドが登録されたことにより、世界遺産リストに載っているイラン国内の世界遺産は22箇所となった。

 なお、現在まで1052ヶ所の遺産が世界遺産リスト上に記載されており、この内、814が文化遺産(遺跡)、203が自然遺産、35が複合遺産となっている。


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翻訳者:MO
記事ID:43048