近々肉眼で見ることができる「氷の巨星」天王星
2017年10月04日付 al-Quds al-Arabi 紙
■近々「氷の巨星」天王星を肉眼で見ることが可能
【ロンドン:本紙】
天王星を肉眼で見たことはあるだろうか。周知のように、太陽や月は毎年、月食や日食という世界的なショーで多く人々を魅了している。しかし、今年は「氷の巨星」知られる天王星が、太陽と月と張り合いそうだ。
天王星は青色に見えるだろう、とアメリカ航空宇宙局NASAは発表した。また、来る10月19日には天王星と地球と太陽が一直線に並ぶ衝が起こるとのことである。
この現象は、太陽、地球とその他の惑星が向かい合うことで発生する。3つの惑星はある瞬間に線上に並ぶ。この瞬間が天王星を観測するのに最高の時間である。惑星が地球に最接近し、太陽の光で惑星全面が照らされるのだ。
NASAによると、天王星が10月19日に観測可能なことは、氷の惑星と太陽が地球の両側面にあることを意味する。NASA付属のジェット推進エンジン実験官のジーン・ヒューストン氏は「天王星は夜の間ずっと観測できるだろうが、その色は青か緑、曖昧だろう」と述べている。また、天王星の色は「肉眼で観測するのに十分な明るさになるかもしれない」とも発言した。
天王星は太陽系で7番目の惑星で、直径は同系で3番目、質量は4番目の大きさである。ギリシャ神話の神の名がつけられている。古代文明においては、その姿が不明瞭で、公転の周期が遅かったために、肉眼で観察されていたものの、惑星と分類されてこなかった。ウィリアム・ハーシェルは1781年3月13日に天王星の発見について発表した。この発見によって歴史上初めて、既知の惑星の範囲が広がった。また天王星は、望遠鏡で観測された初めての惑星である。
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翻訳者:庭野悠汰
記事ID:43505