ドイツ対スウェーデンの試合後、人種主義者らによる攻撃の標的となったジミー・ドゥルマズ選手をスウェーデン市民が支持した。
2018年FIFAワールドカップのグループFで行われたドイツ対スウェーデンの試合後、人種主義者らによる攻撃の標的となったジミー・ドゥルマズ選手をスウェーデン市民が支持した。
トルコ人の父を持つスウェーデン出身のサッカー選手であるジミー・ドゥルマズ選手は、ドイツ対スウェーデンの試合で試合終了15秒前に出したファウルにより、スウェーデンサポーター内の人種主義者らによる攻撃の標的となった。今日(30日)ストックホルムの中心地である王立公園で行われたデモ抗議において、スウェーデン市民はジミー・ドゥルマズ選手へ声援を送った。
2千人が参加したこのプロテストでは、人種主義者らへの非難が飛び交った。在スウェーデントルコ大使館のエムレ・ユント大使も、ジミー・ドゥルマズ選手を支援するためデモ抗議の場を訪れた。
■エムレ・ユント大使はジミー・ドゥルマズ選手の家族との対面後、イフラス情報通信(İHA)のマイクらに向かって次のように発言した
「7か月前、私はストックホルムでの任務を開始しました。私を最初に訪ねてきてくれた市民の一人が、スウェーデン代表チームのメンバーであるジミー・ドゥルマズ選手でした。彼と顔見知りになれたことは、とてもうれしかったです。スウェーデン代表チームとドイツチームとの対戦後、ジミー選手に対して非常に不当な形で批判が高まっていることをとても遺憾に思います。11人の選手が戦った試合で、たった1人に責任を課すようなことを認めることなどできません。彼が人種主義者らの攻撃にさらされる様子は、私たちを非常に悲しませました。しかし、スウェーデン市民の多くがジミー選手を支持してくれました。何千人もの人々がここに集結したのです。ここに来る少し前に、ジミー選手の両親、並びにご兄弟と対面しました。これはスポーツ競技の中で起きた出来事です。私たちと同じ市民の1人に対して行われているこうした人種主義的な攻撃を、私たちは決して認めはしません。」
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翻訳者:永山明子
記事ID:44998