Abdulkadir Selviコラム:新制度、新メンバーで船出
2018年07月08日付 Hurriyet 紙
議会の初日、我々は国会内にいた。
メヴリュト・チャヴシュオール外相が、公正発展党(AKP)のネジャティ・チェティンカヤ氏と勢いこんで話していたとき、お茶を出した給仕が持っていたお盆が床に落ち、コップが割れた。チャヴシュオール外相は、「コップが割れるのは、いい兆しだ。初日に議会の邪視が現れたのだ」と言った。た邪視が現れたのかは分からないが、新期の議会は多少の期待と驚きの中で始まった。
元大臣のアハト・アンディジャン氏を善良党国会議員として、またアブデュッラーティフ・シェネル氏を共和人民党(CHP)国会議員として、長い年月をへて、再び議会で見るのは興味深い。議会へは、まずビナリ・ユルドゥルム首相がやって来た。「副大統領として、あなたの名前が出ていますが」と[私が]言うと、首相は「季節のように、すぐ変わる」とウィットをきかせて答えた。夜、トルコ大国民議会(TBMM)議長候補が発表され、それと同時に噂に終止符が打たれた。ビナリ・ユルドゥルム首相は、民族主義者行動党(MHP)からも支援を受け、「(AKP-MHPの)共和同盟」の議長となる。さて、この状況で誰が副大統領になるのか?
■ エルドアンは、新しいページを開いた
AKP会派グループの会合でエルドアン大統領は、「国民が投票によって示した微妙な意思を、正しく受け取らねばならない」と述べた。エルドアン大統領は、選挙の日の夜以来、「謙虚」という言葉を繰り返している。「我々は、謙虚であることを常に自戒する人の集まりである」と述べている。「そうでなければ、過去の政権がいかにコテンパンにされたのかと同じように、我々もコテンパンにされる」と警告している。エルドアン大統領が、この警告を、選挙後ではなく選挙前にやっていたら良かったものを。なぜなら、AKPの得票が落ち込んだ理由には、「傲慢」な態度があったからだ。エルドアン大統領は選挙後に、「謙遜」という名の新しいページを開いた。
得票率52.5%で第一回投票で大統領に選出され、AKPも42.5%の得票率で第一党となった。にも関わらず、エルドアン大統領は勝利したとは言わずに、それどころか「メッセージを受け取った」と言っている。CHPが22%の得票率を成功だといっていることを鑑みると、エルドアンがなぜこれまでの選挙で勝利したかよく分かるのではないだろうか。
議会では初日の熱気に包まれていたが、皆の関心事は明日発表される内閣のことだった。エルドアン大統領は、県の首長らとの会談にて「今期は、党に属さない大臣で内閣を構成する」と述べ、国会議員から大臣を選出しないという印象を残した。
AKPグループの会合を終えたエルドアン大統領へ、この話題について尋ねた。エルドアン大統領は、「議会からも選出はあり得る。なぜ、だめなんだい」と返答した。これを受けて国会内は再び騒然となった。3名の国会議員が辞任し、新内閣に加わる、という観測もでている。
エルドアン大統領は、AKPの会派副代表の変更により、今期に関するメッセージを発した。明日は内閣について、8月18日の党大会ではAKPの前面にでるメンバーで根本的な変化が訪れる。エルドアン大統領は、新しいメンバーで新体制を始めようとしている。
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翻訳者:甲斐さゆみ
記事ID:45037