メースト・エジル、エルドアン写真について初めて語る

2018年07月22日付 Hurriyet 紙

ロンドンでエルドアン大統領と撮影した写真が原因で、ドイツでほとんどリンチともいえる批判の標的となったメースト・エジル選手が、初めて胸中を明かした。エジル選手は、ソーシャルメディア上でのコメントに「この写真はこれからでも撮らせるさ」と記した。

ワールドカップで早々に敗退したドイツ代表チームの批判の対象となったメースト・エジル選手は、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領と撮影した写真に関して、初めて胸中を明かした。フェイスブックで、エジル選手が英語で発信したメッセージは以下の通りである。

「ここ数ヶ月で起こった出来事について、この数週間考える機会・時間があった。そこで、この出来事ついての自分の考えと気持ちを共有したい。私はドイツで育ったが、家族のルーツはトルコにある。私には1つはドイツ人、1つはトルコ人、2つの心がある。子供の頃、母は、自分のルーツのある国に敬意を払い、そして自分がどこから来たか決して忘れないよう私に教えた。これは私が今日まで心に留めている価値観だ。」

■「ドイツ対トルコの試合で知り合った」

「5月にエルドアン大統領とある集まりで会った。2010年、エルドアン大統領がメルケル首相とドイツ対トルコの試合を観戦した際、私は彼と初めて知り合った。それ以来、あちこちで会う機会があった。私達が一緒に撮った写真は、ドイツメディアで大きな反響を呼んだことはわかっている。私を嘘つきという声や不誠実と責める人がどんなにあろうとも、この写真が政治的な目的で撮られたわけではない。さっき言ったように、母は自分のルーツ・家族の伝統・祖先のことを忘れないよういつも言っていた。」

■「サッカーの話をした」

「私にとって、エルドアン大統領との写真は政治・選挙と全く関係ない。これは私のルーツがある国の最高の地位にある人への表敬である。私はサッカー選手であり政治家ではないし、私たちの会談が政治的支援を目的とするものでは一切ない。本当に、あの会見のとき、私たちはいつもと同じこと、つまりサッカーについて話した。大統領も若い頃はサッカーをしていた。」

■「私のルーツに敬意を払わないことになる」

「ドイツメディアは、違う風に報じていたが、本当は以下の通り。エルドアン大統領と会わないという選択は、私のルーツに敬意を払わないことにるところだった。家族は、私が今いる場所を誇りに思っている。私にとって、誰が大統領かは重要でない。重要なのは大統領というポストだ。イギリスの女王や首相もロンドンでエルドアン大統領を迎え敬意を示した。問題の人物がドイツの大統領であっても、私にとっては変わらない。政治的リーダーをパーソナリティと無関係にみなすのが難しいという文化もある。しかし、この状況は間違っている。先の選挙やそれ以前の選挙がどのような結果でも、私はこの写真を撮っただろう。」


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:甲斐さゆみ
記事ID:45097