Abbas Guclu―教育新時代?

2019年05月18日付 Milliyet 紙
国民教育省は、改革案を発表した省庁の中で先陣を切った。

なぜか?なぜなここは頻繁に大臣が変わる省庁であり、その都度就任する新しい大臣は新しい改革パッケージを説明するからである。

この17年間で、この国を同じ政党が統治していたが、教育システムは少なくとも17回変わった。

エルカン・ムムジュ、フセイン・チェリク、ニーメト・バシュ(チュブクジュ)、オメル・ディンチェル、ナビ・アヴジュ、イスメト・ユルマズそして今のズィヤ・セルチュク各氏だ!
レンガを次から次へと積み上げようとするかわりに、誰かが始めたことを別の誰かが完成させようとする代わりに、新しくやってきたものがそのシステムをすべて一から変えてしまってきた。

しかし、エルドアン大統領が彼らに期待するのは、初めからずっと同じであり、大統領が何を期待しようが、彼らは期待外れのことをやってきた、!

今日発表される改革案も、実行可能性と持続性という観点から眺めてみると、以前のものとなんら変わらない。

■新しい事項は何もない

セルチュク大臣が今日示そうとしている新しい中等教育モデルには、高校での授業数の削減、「キャリアオフィス」の設置、12年生の授業時間の削減による支援学習の導入を含む「改革」ともいうべきものが含まれているようだ。国民教育省関係者から入手した情報によると、セルチュク大臣が今日イスタンブルで発表する中等教育モデルにより、高校では新たな時代の幕開けとなるという。

これによれば、中等教育で授業数が削減され、高校で「キャリアオフィス」が設置されることになる。
12年生の授業時間削減と支援学習導入が計画されているこのモデルでは、すべての学生は大学のように自分で希望する授業を選択することが出来る。

新しい高校システムは、2020年から2021年の学事年の9年生から始まり、段階的にこのシステムに移行されることになる

12年生にとって革新的な授業が始まり、そして、「知の理論」は必修科目になるという。
授業では、実践による学習に重点が置かれ、特に12年生にとって革新的な授業が導入されるという。

6月には授業の代わりに「生活能力」を学ぶ活動が行われる。

新しいモデルによると、学生はすべての分野から授業を受講することが可能となるようなバランスの取れた授業チャートが形成されることになるという。 6月には、授業の代わりに計画のプレゼンテーションやポートフォリオの準備といった「生活能力」のための活動が行われる。

なんて素晴らしいのだろう。 それら全てがとても素晴らしいものに思える。 以前の発表の時と同じだ。

たとえば、去年も望めばすべての学生は、自宅に最も近い学校の中から、望んだところに入学することになっていた、しかし実際そうなっただろうか。
手書きで、大丈夫なはずであったが、実際そうであっただろうか。
予備校への依存度は減ることになっていたが、実際減っただろうか。
誰もが外国語を学ぶことになっていたが、実際学んだだろうか。
最も論議を呼んでいる科目の1つであるオスマン語の授業で、期待されている成果は達成されただろうか。
共和国の歴史の内で最大のプロジェクトと言って開始されたFATİHプロジェクトと情報学クラスはどうだろうか。

新しいこれらの提示はとても素晴らしいものだが、すでに試みられている!

たとえば、クレジットシステムを思い出して欲しい。 授業はあったが、教科書はなかった。教室はあったが、科目の教師はいなかった! 基礎的な部分で過去から今日まで何が変ったか? 多くの変更があったが、それでも上記の目標に対する改善は無きがごとくである。さらに教育の根本的な解決すべき問題は数値ではなく、考え方である。 そう、数値的には高くなったが、試験中心の教育システムは私たちのすべての価値観を奪い取ってしまった。

■なぜ難しいのか!

まずこれを見てみましょう。


- 授業数の削減。 たとえば、どの授業が削除されるのだろうか

- 高校キャリアオフィスが設置される。 さて、これらはいくつの学校に設置され、誰が管理指導するのだろうか。

- 12年生では、授業時間が短縮され、支援学習がおこなわれる。 いくつの学校にその場所が設けられ、誰がこの支援を行うのだろうか。

- 各学生は大学のように自分が望む授業を選択できる。 すべての学校がロバート・カレッジやガラタサライではないのである。

- 2020年から21年の学事年に、新高校システムは9年生から始まる。 それまでは、水路の下をたくさんの水が流れるのだ。

- 知の理論は必修科目になる。 これは一つの教科ではなく、すべての授業の哲学になるべきだ!

- 実践による学習に重点が置かれる。 どの学校で、どの環境で、誰となされるのだろうか

-12年生ではとても興味深い革新的な授業が導入される。授業時間の削減がなされる予定でしたよね?

要約の要約:我々の将来にかかわるこのような重要な変化が、教師を含め社会のすべての人々の意見を聞いた後に形作られたならば、それはずっといいものになっただろうに!


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翻訳者:尾形知恵
記事ID:46799