2000年前の碑文破壊―盗掘者がダイナマイトで・・・
2019年05月19日付 Milliyet 紙
ボル県のギョイニュク郡、ソウクチャム村にあるフリグ石窟遺跡は、2000年の歴史があると考えられている。その遺跡では、盗掘者たちが碑文部分をバラバラにして盗んだ。盗まれた石版はダイナマイトで爆破され分割されたと考えられている。
文化観光省が文化遺産とし、フリグ集落の存在を証明する最も重要な証拠のひとつである石版は、9メートルの高さをもつ岩上にあり、9行刻まれている。この石版はダイナマイトで爆破され粉々となったと考えられている。さらに石版の周囲にあるいくつかの場所でもさらに以前に盗掘者たちによって盗掘目的で剥ぎ取られたという。村人は、フリグ石版が2年前に盗掘者たちによって盗まれていたと語った。
村に住むオスマン・チェリックさんは「彼らは2年前この文字が記された岩をばらばらにした。ダイナマイトを使ったんだ。ダイナマイトで粉々にした。本当に素晴らしい物だった。だがもはや文字は読めない。読むべき部分は止まっていない。粉々になる前は天辺に鷲の絵があった。素晴らしいものだったが、残念ながらバラバラとなった。男たちはここを金の為にこんなことをして、この状態にしてしまった。文字が刻まれていた部分を剥した。彼らは何も見つけられなかった。誰がやったのかはわからない。ここは保護下にあった。軍警察は15日に1度確認を行っていたが男たちは夜な夜なここにに来てバラバラにした。私たちも気づかなかった」と語った。
■ダイナマイトで爆破
ソウクチャム村のイスマイル・カヤ村長は「2年前であった、この事件は。彼らはお金を求めて爆破した。宝物があると考え、発電機をもってきて、ダイナマイトで爆破したようだ」と話した。
石版に関して文化観光省の文化財・博物館総局はインターネットサイトでその写真を「盗品」と示めす中、さらに次の情報を表示した。
「ボル県ギョイヌク郡ソウクチャム村にあるフリグ石窟遺跡から盗まれた文字が記された石版は、ソウクチャム村(セルメノス)郡中心部へ41kmの距離にあり、郡中心部の南に位置する場所にある。遺跡は、村の2.5km西にあり、村の「墓前」と「石版を擁した岩」と共にある。円錐状の岩石群の東面は平となっており、碑文はその面にある。岩の高さは9メートルに近い。9行書かれた碑文の左上の角に三角形のくぼみがある。岩の前には壇がある。この壇は盗掘者たちによって部分部分削られている。岩の周囲にフリグ集落があったと理解されている。
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翻訳者:小林佑輔
記事ID:46805