『タンタンの冒険』第1作の原画、100万ドル越えで落札
2019年06月12日付 Hamshahri 紙
『タンタンの冒険』シリーズ第1作表紙として印刷されたタンタンの原画が、112万ドル[1億2千万円]で落札された。
イラン学生通信によるナショナルジオグラフィックからの引用によると、ベルギーの有名な挿絵作家エルジェ[Hergé (本名Georges Prosper Remi, 1907-1983)]によるこの絵には、丸太に座り木製飛行機のプロペラを作ろうと奮闘するタンタンが描かれている。この絵は、危険で困難な着陸の後に深刻な災難に直面するというストーリーの一部に関係がある。
『タンタンの冒険』シリーズ表紙として出版された古い原画の多くは、ベルギーにあるエルジェ・ミュージアムに展示されている。
土曜日に米ダラスで落札されたこの絵は、エルジェのサインが入った『タンタン』シリーズとして創作された最初期の作品だった。
『タンタンの冒険』は特にヨーロッパにおける文学史上、最も有名なコミック作品であり、今日までに70以上の言語に翻訳されている。また、このシリーズによりエルジェの名は、2003年にアイズナー賞の漫画家の殿堂[the Will Eisner Award Hall of Fame]入りした。『タンタンの冒険』は現在までに何度も演劇・テレビドラマ・映画脚本化されてきた。
『タンタン ソビエトへ』(1930)、『タンタンのコンゴ探検』(1931)、『タンタン アメリカへ』(1932)、『ファラオの葉巻』(1934)、『青い蓮』(1936)、『かけた耳』(1937)、『黒い島のひみつ』(1938)、『オトカル王の杖』(1939)、『金のはさみのかに』(1941)、『ふしぎな流れ星』(1942)、『なぞのユニコーン号』(1943)、以上がエルジェの『タンタンの冒険』シリーズ全作品24作の人気作品である。
エルジェは専門的に芸術を習ったわけではなかったが、学校を中退したのち、最初はグラフィックデザイナーとして仕事を始めた。その後、1929年から彼が没する1983年まで『タンタンの冒険』シリーズの制作に邁進した。このベルギー人作家は1983年3月3日、ベルギーのブリュッセルにて生涯を全うした。彼の死によりタンタンシリーズ最後の作品となった『タンタンとアルファアート』は未完となった。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
翻訳者:KN
記事ID:47051