クルクプナル・オイルレスリング大会開会式で、やじ

2019年07月05日付 Cumhuriyet 紙

第658回クルクプナル・オイルレスリングの公式開会式が開催された。公式の開会スピーチの間、スタンドの中にいた何人かのレスリングファンが、エディルネ市長のレジェプ・ギュルカン氏に対し野次を飛ばした。

第658回クルクプナル・オイルレスリングの公式開会式が行われた。公式の開会スピーチの間に、スタンドの中にいた何人かのレスリングファンが、エディルネ市長のレジェプ・ギュルカン氏に対し野次を飛ばすと、ギュルカン氏はそのスタンドの方に向き直り、「よろしければ私の話を終えましょう。知事も話す予定ですし、いずれにしても私たちはスピーチを終わらせます。トルコ人が祖先から受け継いだスポーツは、失礼な者たちがいても、永遠に続くであろうことを信じています。」と述べ、話を締めくくった。

今年658回目となる、エディルネで開催された歴史的なクルクプルナルオイルレスリングは、サライチで開催された公式の開会式で始まった。サライチ・エル広場での開会式は、黙祷、そして国歌とクルクプナル行進曲の斉唱で開始された。開会スピーチと、そのあとに続けられた開会式では、レスラーと審判の代表団と、スタッフらがエディルネ市バンドの伴奏と共にパレードを開催した。

■「主宰にふさわしい捧げものは、レスラーたちが勇敢にレスリングをすることである」

第657回クルクルプナルオイルレスリング大会の主宰である、アハ・セイフェッティン・セリム氏は、次のように述べた。「歴史的なクルクプナルにおける大会が、私たち全員にとって有益なものとなり、クルクプナルにふさわしいレスリングが行われることを願っている。私はいつもこう話しています。主宰にふさわしいものを捧げるというのならば、レスラーらしく勇敢に、正々堂々と、男らしく、レスリングをすることだ。」

■「今年、クルクプナルは3つの記録をつくった」

トルコレスリング連盟のムサ・アイドゥン氏も、「2019年は、トルコのオイルレスリングの名において、大変重大な3つの記録が出た。まず1つ目、今年は、クルクプナルのレスリングへ、2381名のレスラーが登録し、これは共和国の歴史の中でも最も多く、記録にのこるものである。2つ目は、トラキア大学の体育教育・スポーツ学部に、クルクプナルのレスリング大会で3位までに入った出場選手は無試験で入学できる権利が与えられる。また、優勝選手には同大学の大学院に入学できる権利が与えられる。3つ目は、ちょうど昨日の議会で取り上げられた包括法案にも含まれるものだが、クルクプナル・レスリング大会で、3回連続してチャンピオン・レスラーとなり、ゴールデンベルトを保持するレスラーに対し、国家アスリートの称号を付与することとなった。この決まりにより、カラミュルセルリのアイドゥン・デミル氏、デニズリのヒュセイン・チョカル氏、カラミュルセルリのアフメト・タシュチュ氏が国家アスリートの称号を獲得した。私の考えでは、できるだけ速やかに、国家アスリートの称号が毎年チャンピオン・レスラーとなる人々に与えられると信じている。そして、私たちはこの件に関する取り組みを続けているところだ。」と話した。
 
■「我々は2人のチャンピオン・レスラー、アイドゥン・デミル氏とヒュセイン・チョカル氏の像を建てる」

エディルネ市長のレジェプ・ギュルカン氏は、次のように話した。「クルクプナルのゴールデンベルトを永久に保持する3人のチャンピオン・レスラーがいる。アッラーが彼らに健康で長寿を与えてくださいますように。親愛なるアフメト・タシュチュ氏は今この会場にいらしています。2年前、プレートを贈りその業績を盛大に称えたデニズリのフセイン・コカル氏と、カラミュルセルリのアイドゥン・デミル氏も存命である。アッラーが彼らに健康で長寿を与えてくださいますように。ここを出ると、すぐ向かいに、クルクプナルのゴールデンベルトを持った主宰たちとチャンピオン・レスラーたちの像がある。 親愛なるアフメト・タシュチュ氏の像がそこにある、アダル・ハリル氏の像もそこにある、しかし私はそれと同時に、私たちがエディルネ市として、一つ忘れていることに気づいた。ゴールデンベルトの保持者である、存命中の我らがアイドゥン・デミル氏とヒュセイン・チョカル氏の像についてもまた、できるだけ早くアフメト・タシュチュ氏の像の隣に建てる。今後彼らと、そしてレスリング界が繁栄しますように。」と話した。

■「トルコ人が祖先から受け継いだスポーツは、そのように失礼な者たちがいても、永遠に続くであろう」

その間、ギュルカン氏に対し、スタンド席にいたレスリングファンの一団が野次を飛ばした。ギュルカン市長は、「よろしければ私の話を終えましょう。知事も話す予定です、いずれにしても私たちはスピーチを終わらせます。もちろん、レスリングファンはせっかちでやかましいことは知っています。それはレスリングの試合でいつも目にすることです。私は、トルコ人が祖先から受け継いだスポーツがそのように失礼な者たちがいても、永遠に続くであろうことを信じています。」という表現を用いた。

■「オイルレスリングはトルコ国民の最も特徴的な特徴である」

エディルネ県知事であるエクレム・ジャナルプ氏は、「私たちの尊い祖国は、戦争、飢饉、さらには経済危機の時にあってさえも、658年間この伝統を守ってきた。国民として、私たちはこの伝統を続けます。なぜなら、オイルレスリングにはトルコの国民を独特たらしめる特徴があるからだ。オイルレスリングは勇気、そして男らしさであり、オイルレスリングは、トルコの最も特別な特徴である。ここのレスラーたちは、私たちの偉大なリーダー、ムスタファ・ケマル・アタチュルクが述べたように、誰もが賢く、敏捷で道徳的な人々だ。」と述べた。

スピーチが行われた後、 昨年のチャンピオン・レスラーのオルハン・オクル氏により、旗竿に月と星からなるトルコの国旗が掲揚され、試合に参加するレスラー全員が行進をし、開会式は終了した。


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翻訳者:宮崎友裕
記事ID:47098