シリア:ウクライナから再び避難したシリア人の複雑な未知の運命

2022年11月06日付 al-Mudun 紙

■ウクライナでの戦争から逃れるシリア人たち…知られざる避難の物語

【n.p.:本紙】

2月24日のロシアによる侵攻に先立って、自国での戦争を理由として、ウクライナで一端は一時保護を得たものの、再び同国からの避難を余儀なくされたシリア人たちは、生活を再開する安全な場所を見つけるために欧州連合(EU)内の第三国に向かうになかで、複雑な未知の運命に直面している。

国連難民高等弁務官(UNHCR)によると、ロシアの侵攻で、700万人以上がウクライナから逃れた。その大多数は、居住ビザ・プログラムを通じたイギリスでの一時再定住計画の対象資格を有するウクライナ人だった。一方、EUの国々は、戦争から逃れた人々にビザなしでの一時保護を提供した。

戦火を逃れた人々のなかには、2人の若いシリア人、アブドゥッサフワさんやムフスィン・ハーミドさんのような人々もいる。彼らの運命はグレー・ゾーンにあり、新しい生活を再開するための安全な場所を探すことは複雑なようだ。一方、アメリカの『ニューヨーク・タイムズ』紙によると、イギリスなどの一部の国では、ウクライナなどで以前に一時保護の対象となった後に、それらの国から再び避難を余儀なくされた人々は、限られた支援、あるいは同じ戦争でともに避難したウクライナ人よりも少ない支援しか受けられていない。

(後略)


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翻訳者:玉川公子・土屋伶斗・山崎陽生
記事ID:48454