第一回クルド文学賞「バーシュール」クルド文学・クルド語における功績を称えアッバース・ジャリーリーヤーンに授与される
2019年12月03日付 Hamshahri 紙
クルド文学者でクルド語研究者のアッバース・ジャリーリーヤーンの功績を称え、イーラームにおいて第一回クルド文学賞「バーシュール」が授与された。
IBNA通信【訳注:イラン書籍通信社】によると、「バーシュール」文学賞はイラン暦アーザル月(10月)12日火曜日【訳注:西暦2019年12月3日】午後、バーシュール出版社事務所で挙行され、受賞者に賞が贈呈された。この文学賞はバーシュール出版社の尽力で文化イスラーム指導省の許可の元始動し、今年初めてイーラームで実現された。バーシュール出版社社長モハンマドラーディー・ナサ―リー氏はこの賞の授与式で述べた。「バーシュール文学賞はクルド文学に対しての新たなアプローチであり、毎年最も活動的で著名なクルド文学作家に対して与えられます。」
ナサ―リー氏によると、この文学賞は完全に民間のものであり、他の機関の援助なしに実現化したものである。当該出版社社主である彼は、バーシュール文学賞における優秀賞受賞者の選出方法について、続けた。「22人のクルド文学の作家、詩人、翻訳者、専門家から 成るチームが、クルド文学・クルド語の研究や影響力のある活動の一覧を調べて、受賞者を一人決定します。」続けて、今回の賞の選考員の名前をペルシア語のアルファベット順に述べていった。「アリー・アルファティ、ジェヤール・ジャハーンファルド、ベフルーズ・チャマンアーラー、アリー・ハーテミー、アーレマーン・ホセイニー、アクー・ホセインプール、アリルザー・ハーニー、メイサム・ホラーニー、カーメラーン・ラヒーミー、ベフルーズ・セピーデナーメ、ザーヘル・サーラーイー、ファルハード・シャーヘモラーディヤード、ホセイン・ショクルベイギー、サイード・エバーダティヤーン、モハンマドアリー・ガーセミ―、サミーエ・ファラーヒー、カーヴァ―ン・モハンマドプール、フォアード・モザファリー、アター・マンスーリー、モハンマド・モヴァファギー、シャイーブ・ミルザーイー、ダルユーシュ・ヘマティー」
同通信社によると、今回のバーシュール文学賞はクルド文学・クルド語分野における彼の功績を称え、アッバース・ジャリーリーヤーン(アークー)に対して贈られた。
多くの文化人とマスコミを迎えて開催されたこの授与式の中で、クルド文学及びクルド語の教授であるカームラーン・ラヒーミー氏は、アッバース・ジャリーリーヤーンの言語学活動の重要性を強調し、彼の作品はクルド文学において不滅のものであると説明している。この授与式では、クルド文学における著名な詩人であるファルハード・シャーフモラディヤーンによる演説と詩の朗読が行われた。
記録では、アッバース・ジャリーリーヤーンは1971年にケルマンシャー州で生まれた。今に至るまで、彼はクルド文学とクルド語における様々な本を出版してきた。中でも、小説『もしマルーチなら』、ケルマーンシャー州の民話集『金ぴかと銀ぴか』、35章36万語以上に及ぶクルド語から成る『エンサイクロペディア・クルディカ』を挙げることができる。
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翻訳者:YK
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