アブドルヴァッハーブ・シャヒーディー氏からイランの人々へ激励のメッセージ
2020年04月03日付 Iran 紙
イランの伝統音楽における先駆者であるアブドルヴァッハーブ・シャヒーディーは、イランの人々へのメッセージを公開し、家庭隔離の状況や、コロナウイルス流行を予防することの困難さに耐え忍ぶ人々のため、作品を制作・公開しようとする芸術家たちの団体によるキャンペーン、「モシャーホナル」に参加した。
イランの伝統音楽における先駆的な歌手であり、ウード[訳注:リュートや琵琶の祖型となった撥弦楽器]の演奏家、作曲家でもあるアブドルヴァッハーブ・シャヒーディーはメッセージの中で、イランの人々、芸術家、芸術愛好家の人々へ新年の祝いを述べ、皆にとって良い一年となり、生まれてきた不安がなくなることを願う、と述べた。
98歳になるこの芸術家は、このメッセージに加え、「モシャーホナル」キャンペーンへ加わるとともに、卓越したタール奏者のジャリール・シャフナーズと行った過去のパフォーマンスの一部をイランの人々へ公開した。
アブドルヴァッハーブ・シャヒーディーのイラン音楽における芸術家としての地位については、モハンマドレザー・シャジャリヤーンが彼を「イラン音楽の名誉」とみなしたことや、フーシャング・エブテハージが彼について、「シャヒーディーはいつも私にとって、芸術家として願う一つの理想像だった。いつも私は一人の芸術家として彼を信頼できた。彼の芸術家としての、そして人間としての道徳心を。」と述べたことだけで十分説明できる。
シャヒーディーはイラン暦1301年[西暦1922年]にイスファハーン州のメイメで生まれた。イラン暦1320年代[西暦1941~1951年]の初めに、芸術家としての自らの活動を、声楽、サントゥール、ウードをエスマイール・メフルターシュに師事するとともに始めた。彼は歌唱と作曲を除いて、音楽家としての活動はウードの独奏のみで、この演奏をイラン人は愛していた。彼はジャリール・シャフナーズ、ファラーマルズ・パーイヴァル、アリーアスガル・バハーリー、ホセイン・テフラーニー、ラフマトッラー・バディーイー、ハサン・ナーヒードやモハンマド・エスマーイーリーといった巨匠たちと共演した経歴を持つ。
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翻訳者:SH
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