シリア:政府は米国が「石油を盗んでいる」と改めて疑う
2022年12月13日付 al-Quds al-Arabi 紙
■シリアの体制は、ワシントンが石油を盗んだと改めて疑う
【ダマスカス:本紙】
シリアの体制は月曜日、米国がシリア北東部の駐留地域から「石油を盗んでいる」との疑惑を改めて向けた。
シリア体制の通信社(SANA)は「米軍は今朝(月曜)、ハサカ県東部の非合法な通行所を経由して、ハサカの農村から盗んだ石油を積んだトレーラーを主体とする車列をイラク領内へと出国させた」と述べた。
同通信社が、複数の住民筋の話として伝えたところによると、石油を積んだトレーラー37台と多数の貨物車輌からなる車列が今朝、米軍の軍用車輌の護衛を受けて、シリア北東の端に位置するヤアルビーヤの農村にあるマフムーディーヤの通行所を経由して、イラクの領土に向かったという。
ワシントンに対して改めて行われた疑惑は、シリアの体制の支配地域を苦しめる前例のない燃料危機と時を同じくするものである。
米国が支援するYPG-PKKは、シリアのほとんどの油田を制圧している。
シリア政権は過去数年にわたって、「シリアの石油を窃盗している」としてワシントンに何度も嫌疑をかけてきた。
シリアの体制側の外務省はこの8月、革命の勃発以来、同国の石油・ガス部門の損失は1071億ドルに達したと発表した。
(後略)
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翻訳者:鶴田さくら・萩野穂高・中村冴
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