サウジアラビア:ソフトバンクの孫CEOは「WeWork」社への投資が愚かだったと認める

2020年05月19日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ビン・サルマーン皇太子から450億ドルの供与を受けた…。イスラエル人が設立した企業へ投資が愚かだったと日本人が認める。同社は企業価値が440億ドル下落

【ロンドン:本紙】

サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子が450億ドルを投資した「ソフトバンク」社の孫正義CEOは月曜、企業価値が昨年の470億ドルから29億ドルに下落した「WeWork」社に彼の会社が数十億ドル規模の投資をしたことについて「愚か」だったと述べた。

その一方で、自らを「愚か」と評した孫は、2017年に当時副皇太子であったビン・サルマーン皇太子に450億ドルの投資を行うよう説得した商取引の詳細について明らかにしていた。

アメリカの「ブルームバーグ」チャンネルのテレビ・インタビューで、アナウンサーが、孫氏がどのようにして1時間でビン・サルマーン皇太子を450億ドル投資するよう説得することができたのか尋ねると、孫氏は彼を遮って「1時間というのは正しくない。私が彼に450億円の投資を決断させるまでには45分しかかからなかった」と述べた。

ソフトバンクが先月発表したように、ビン・サルマーン皇太子は、投資した450億ドルのうち165億ドルを実質失っていた。

英国紙『ザ・ガーディアン』は当時、アダム・ニューマン氏が設立し、経営が停滞していたイスラエル企業「WeWork」社に対し、「ソフトバンク」社を通してサウジアラビアが投資を行ったことを疑問視していた。ニューマン氏は大麻とテキーラ飲酒の中毒であり、またユダヤの神秘主義思想カバラを研究、投資家たちはのちに彼を追放した。

(後略)


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:福井寧々・笠井野乃果・谷崎優貴
記事ID:49117