独自インタビュー ターリバーン政治事務所報道官「ターリバーンは戦争の勝者として対話に臨む/未だ停戦に合意せず/合意の相手は米国政府であってアフガン政府ではない」(8)
2020年08月15日付 Hamshahri 紙
~(7)の続き~
―ターリバーンと米国が交渉を行なっていた1年半の間、アフガニスタンの将来における女性とその地位に関する問題は、アフガニスタン人たちの間の議論で最も重要な話題の一つでした。しかしながら、ターリバーンは過去に女性に対して特殊なアプローチをとっており、多くの人が、今後そして将来にわたって女性たちがどのように扱われるのかを知りたがっています。この問題についてターリバーンはどのような立場なのでしょうか。
女性がシャリーアで定められたヒジャーブを守るのであれば、我々は女性の教育や仕事に関しては何も問題がないと考えており、イスラームが定める女性の権利を擁護します。懸念を示している人たちに対しては、過去20年間に女性たちが受けてきた抑圧の数々は、我々が統治していた時代の比ではないと主張します。[言うならば]我々の時代は女性に対して[ここ20年間の]10分の1も支配的ではありませんでした。女性は商売をしたり自分の結婚相手を選んだりする権利があり、我々はイスラームの原則に基づく女性の権利を尊重します。
―ターリバーンは大学の共学化に反対していると言われていますが、実際に反対ですか。
そうですね、これは制度的な仕組みに関することなわけですが、女性の基本的権利と制度的な仕組みというのは別物です。我々は女性が教育を受ける権利の原則については賛成していますが、制度的枠組みのあり方に関しては、今後議論されていくでしょう。
―あなた方は近い将来にアフガニスタン間対話が始まると発表していらっしゃいますが、その対話の中で誰がターリバーンに味方しそうですか。国家和解高等評議会や政府を自分たち側だとみなしますか、それとも反対側だとお考えでしょうか。
これについては明らかです。我々はドーハ合意でアフガニスタンのすべての勢力と対話を行うと表明しています。我々は国家や政府と対話するのだとは言っておらず、全ての勢力と対話をすると言っているのです。もし、国家和解高等評議会がアフガニスタンの全ての勢力を代表し、皆がこの評議会は自分たちの代表であると言うのであれば、我々はそれに対して意義を唱えません。
~(9)に続く~
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翻訳者:KMMK
記事ID:49761