独自インタビュー ターリバーン政治事務所報道官「ターリバーンは戦争の勝者として対話に臨む/未だ停戦に合意せず/合意の相手は米国政府であってアフガン政府ではない」(9)
2020年08月15日付 Hamshahri 紙
~(8)の続き~
―アフガニスタン間対話が始まったとして、ターリバーンは政権に参加する意図はありますか、それとも全ての権力を掌握することを望みますか。
我々は独自のプランを交渉のテーブルに載せ、相手側も同じように彼らの計画を持ってくるでしょう。間違いなく、多くの議論を尽くした後に決定を下すことは可能だと思います。我々はアフガニスタン・イスラーム首長国として自分たちの枠組みを持っています。
―ここでお伺いしたいのは、ターリバーンはどの立場から対話に参加するのかということです。あなた方は、自分たちは戦争の勝者であって、その他のアフガニスタンの諸勢力はやってきて自分たちと対話をしろと主張するのか、あるいは自分たちもアフガニスタンの諸勢力の一つであり、対話に参加する一つの集団として認識しているのか、どちらなのでしょうか。はっきりとお答えいただければ幸いです。
我々は対話における中心的存在です。とにもかくにも我々は20年間戦い続け、戦争に勝利しました。我々はアフガニスタンの自由のために戦い続けているのです。米国はこの事実を受け入れ、我々と合意文書に署名しました。米国は予定通りにアフガニスタンから撤退します。我々の中心的目標はアフガニスタンに一つのイスラーム体制を樹立することであって、このような視点から対話の場に出席します。
―少し話を前に戻します。ドーハでの協議中、米国の要求はイランを交渉から除外することであったと言われていますが、これらの協議における米国のイランに対する見方はどうだったのかを教えていただけますでしょうか。
これらの協議ではアフガニスタンからの米国の撤退とアフガニスタンの占領終結の問題に焦点を絞っており、その他の論点としてはアフガニスタン間対話とアフガニスタンの将来の決定に関する議論がありました。イランに関して、我々には独自の政策があり、米国やその他のいかなる国も我々の対イラン政策に干渉することを許さないと主張しなければなりません。我々は全ての隣国との良好な関係を求めています。イランをこの地域から追放することはできませんし、それはアフガニスタンについてもしかりです。我々は隣人であって互いを尊重し合うでしょう。これは我々と米国との協議とは全く別のものです。
―米国のハリルザード・アフガニスタン和平担当特別代表は、数週間前にイランがアフガニスタン和平交渉に協力しないという趣旨の不満を述べました。外交辞令は抜きにして、交渉におけるイランの役割をどのようにみていましたか。
我々はイランと独自の関係を持っており、私たちの連絡手段は確立されています。我々はイランがアフガニスタンの問題の平和的解決を模索していることを疑っていません。交渉におけるイランの役割は前向きなものでした。
~(10)に続く~
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翻訳者:KMMK
記事ID:49762