■「日本語朗読披露会」アレッポ大学日本学術協力センター主催の行事
【アレッポ:ルアー・ハリーファ、クサイ・ラズーク】
アレッポ大学と東京外国語大学の学術協定の一環として、アレッポ大学日本学術交流センターが東京外国語大学アラビア語専攻の協力のもと、「日本語朗読披露会」と銘打った行事を開催した。
アレッポ大学日本学術交流センター長のアブドゥルイラーフ・ナーウロー博士は、この行事について、東京外国語大学が主催したアラビア語朗読コンテストと合わせて開催されたことを明らかにした。
ナーウロー博士は、シリア側と日本側の双方がさまざまな努力を行い、東京外国語大学との学術協力協定の成果が実ったと述べた。
一方、東京外国語大学アラビア語専攻代表の青山弘之博士は、同大学にとって、この披露会が両大学の協力を活性化し、シリア・日本両国民の文化交流の深化に貢献するのが狙いだと述べた。
これに対して、アレッポ大学学術問題担当副学長のラミース・ハルバリー博士は、今日の行事が、東京外国語大学アラビア語専攻との協力のもとにアレッポ大学で行われているさまざまな学術関連行事の一環をなしているとしたうえで、理学や文学といったさまざまな専攻の学生に日本語学習を促すのが狙いだと述べた。今回の行事は、朗読交流会としては2度目の行事であり、今月10日には日本の大学の学生らがアラビア語で朗読を行う集いが行われていた。
一方、英文学を専攻する4年生のイルハーム・シャルフーリーさんは、朗読を学ぶために日本学術交流センターに登録、6コースの日本語を修了したことを明らかにした。
英文学科の卒業生アンワール・シャフルールさんは「私は日本語に関心があって、4コースを修了し、今日の大会に参加しました」としたうえで、日本語の学習を続け、自身を高めていきたいと述べた。
アレッポ大学日本学術交流センターで教員を務めるスーザーン・ムアッズィーンさんは、同センターでの教職を続けたいとしたうえで、日本の奨学金が語学能力の向上や学生らに自らの経験を伝えるのに役立ったと述べた。