パレスチナ:コロナ禍により損失が増加
2020年10月09日付 al-Quds al-Arabi 紙
■コロナの感染拡大によりガザ地区の労働部門における損失が4000万ドルを上回る
【ガザ:本紙】
ガザ地区の労働組合委員長であるサーミー・ウムスィー氏は、一部の労働者が経験している悲劇的な現状がもたらす危険性に関して警告を行った。その現実とは、コロナ危機による影響から回復するには長い期間を要するであろうという事実である。
同氏は報道機関向けの声明の中で、今後数千人の労働者におよぶ「恣意的解雇」が行われるだろうと述べた。同氏の推測によれば、今後多数の工場・企業が活動を再開できず、これはパレスチナ経済を脅かす惨事を予感させるという。
同氏は「イスラエルによる封鎖の継続とコロナウイルス感染拡大の危機はガザ地区のパレスチナ人労働者らの現状に壊滅的な影響を与えている」と述べた。
同氏は、近頃導入された複数の政府施設が、コロナ禍から直接的または間接的に影響を受ける労働者を14万人まで減少させたと明らかにした。これは金属産業、裁縫、紡績、繊維、建設業、公共輸送、農業、そして漁業における様々な労働部門の部分的な業務再開を伴うものであった。一方で、労働者の給与における損失の合計は約4000万ドルに達した。
同氏は、被包囲地域における失業者25万人に加え、数千人の労働者が(経済)活動の中断を理由として、一時的または恒久的に職を失ったと明らかにした。
(後略)
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翻訳者:植田晴紀
記事ID:50003