■ESCWA:航空収益が53%減少
【n.p.:本紙】
2020年のアラブ地域を発着する航空便の総旅客数は約1億5400万人まで落ち込むと見込まれる。これにより(総旅客数)は2009年と同じ水準に戻ることになる。
ヒトとモノ
西アジア経済社会委員会(ESCWA)と国際連合貿易開発会議(UNCTAD)の最新の合同報告書「アラブ地域におけるCOVID-19パンデミックの影響」によると、2020年のアラブ地域における航空会社の総収益は約380億ドルの減収と推定され、これは昨年の総収益の約53%にあたる。また、国際線がパンデミック以前の水準を回復するのは、2023年以降になると予想される。
報告書は「国境の閉鎖とそれがヒト・モノの移動に与えた影響は言うまでもなく、今年上半期の旅客便数が昨年の同時期と比較して半数以下に減少したこと。その一方で、海上輸送部門は同地域におけるパンデミックの影響をあまり受けておらず、国家レベルでは様々な影響を伴いながらも多様な不安定要素に対する柔軟性を示していること」を明らかにした。
パンデミック対策措置の遵守で打撃を受けたのは航空輸送部門だけではない。国境閉鎖と安全プロトコルの導入はヒト・モノの移動にも影響を与えた。報告書は2020年の同地域における陸上輸送部門の収益は22%減少すると予測している。
(後略)
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翻訳者:植田晴紀
記事ID:50165