■ロックダウン下の空港への措置…ドルへの影響は
【本紙:ファラフ・ヌスール】
シャムスッディーン氏によると、アディスアベバからの入国者に関しては、そのほとんどが労働者であり、ホテルの費用を負担できないため、来ることはない。またトルコからの入国者は、そのほとんどがレバノンを経由しシリアへ行くシリア人であり、同様に来ることはないという。つまり今回の措置の対象はレバノン人以外のグループとなるが、彼らはレバノンでお金を消費し、とりわけイラク人はレバノンの経済活動に多大な影響を与えている。ドルをもたらす商人も同様である。したがって同氏は、この二つの集団に関しては措置の対象とすべきではなかったとみている。
シャムスッディーン氏は「空港の部分的閉鎖と、とりわけ一部の都市からの入国者に対する特別措置の導入は大きな影響をもたらす。というのも、空港はレバノンにとっての呼吸であり、空港に対する特別閉鎖措置は、これに関連する経済活動の約60%から70%に影響する。それらには飛行機の運行やホテルの予約、海外在留者の入国が含まれる。そしてこの特別措置によって、他の何よりもホテルが害を受ける可能性がある」との見解を述べ、以下のように付け加えた。「我々が経験している危機において、空港の閉鎖はマイナスである。というのも、新型コロナウイルスへの感染は家庭内によって発生するようになったため、空港の閉鎖は役に立たないどころか危機を長引かせるだろう。そして、外国からの入国者の感染例数は少なく、その症状は軽微であるため、空港閉鎖の必要はないのである」。
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