■小さなプロジェクトによって美を創り出す負傷兵たち
【シリア国営通信】
フルムズ氏が本紙の観光・社会部門に伝えたところによると、このワークショップは店舗内で展示するための木工品の生産に時間を費やした7人のメンバーによってスタートされた。同氏によれば、作業はプロジェクトの発展に向け進行中であり、それはいまだ初期段階にすぎないという。
負傷兵であるバッシャール・フライハ氏は目の負傷に起因する弱視のために細かな作業を行うことができないが、販売業務の手助けをすることによってチームをサポートしている。同氏によれば、愛とワファーのグループは小さな展示会において直接販売を実施しているほか、Facebook上で運営している固有ページ上で商品の販売を行い、また顧客からの要望メッセージを受けとっているのだという。
一方、負傷兵チームのメンバーであるバースィム・ユースフ氏は、80%の身体機能不全に陥っており、下肢の喪失に苦しんでいる。しかし同氏によれば、同氏は自身の健康状態に適した仕事を行うことができているという。同氏は作品制作にあたって、工業用および天然の2種類の木材を使用しており、それによって家庭用の装飾品や、絵画、ギフトなどを産み出している。
一人ひとりの能力に応じた技巧を凝らしてきた「愛とワファーのグループ」メンバーたちはプロジェクトが成功すること、さらにプロジェクトの継続発展を可能にするための支援を受けることを待ち望んでいる。
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