パレスチナ:2020年のパレスチナ経済の記録的な縮小
2021年02月22日付 al-Quds al-Arabi 紙
■世界銀行:2020年のパレスチナ経済の記録的な縮小
【パレスチナ:アナトリア通信】
世界銀行は、コロナウイルス感染症と(イスラエルからの)還付金返還終了の影響により、パレスチナ経済が昨年1年間で11.5%縮小したことが推測されるとした。これは以前になされていた7%(の縮小)という予測値からは大きく異なる数値である。
この推計は世界銀行が月曜日に発行した報告書に掲載された。世界銀行は明日火曜日、支援者国によって開催される会議において同報告書を提出する予定である。この会議は、ノルウェーが議長国を務め、「パレスチナ人への国際援助調整のための連絡委員会」として知られている。
報告書によると、「コロナウイルス感染症の影響は依然として不安定なパレスチナ経済に実際に大きな損害を与えており、2020年のGDPが11.5%縮小することが予想されている。これは今まででもっとも急激な下落のうちに数えられる」という。
世界銀行は報告書のなかで「現在の財政危機と医療分野における医療器具の不足という状況下で、コロナウイルスの流行に立ち向かうためあらゆるレベルでの調整を行うこと、必須医療サービス提供の継続を保障すること」を求めた。
報告書はさらに、「感染症によって状況が悪化する以前から、成長水準の低下、継続的な財政赤字、高い失業率、貧困率の上昇という状況下でパレスチナ経済(の見通し)は暗かった」と付け加えた。
(後略)
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翻訳者:ヘス木有那
記事ID:50732