■故ナワール・サアダーウィー…エジプト・アラブ世界で最も大きな声を上げた女性
【カイロ:ムハンマド・アブドゥッラヒーム】
彼女はエジプトおよびアラブ世界で最も影響力のある人物となり、彼女がノーベル賞にノミネートされているという噂が生まれるほどであった。その一方で、投獄の経験もこの物故者に輝きを添えている。彼女は、際立って愚かな政治を遂行する体制との闘争に向けた権利書を得たのである。これは当然のことながら、体験の所有者たるサアダーウィーにより強いスポットライトを当てることになり、彼女はこれまで以上にはっきりと白黒を判別できるようになった。
サアダーウィーは、執筆活動の多様性を惜しむことはなかった。彼女の著作の中には学術的著作や思想的著作のほかに自伝があり、最後に小説が挙げられる。たとえ彼女が小説と呼んだものを我々が範疇化することは不可能であるにせよ、それは誠実に文学芸術に属しているのである。彼女が小説家であったかどうかに関わらず、彼女のその他の著作に関して語ることはできる。しかしいずれにせよ、彼女は死の間際まで自分が正しいと思ったことを守り抜いたと言っていいだろう。実際、彼女は多くの社会問題、特に割礼の現状や、両性間における相続の不平等を含む家族法の問題に関して率直な意見を持っていた。
この記事は彼女の死去が発表されてから急いで書かれたため、彼女の生涯の重要な出来事のうち一部を抜粋するに留まっている。
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