エジプト:ナワール・サアダーウィー追悼 偉大なフェミニスト活動家の声(8)

2021年03月21日付 al-Quds al-Arabi 紙
■故ナワール・サアダーウィー…エジプト・アラブ世界で最も大きな声を上げた女性

【カイロ:ムハンマド・アブドゥッラヒーム】

教養人

教養人とは、身の回りの世界を理解しようとし、対話し、様々な知識分野(医学、宗教、歴史)を結びつけようとする人のことです。意見の相違というのは、避けられないものです。しかし、この相違というのは、剣とタクフィールによってではなく、思考と理性によって体現されなくてはなりません。ここにアラブ世界が抱える問題があります。私たちと違う人たちは不信仰者とみなされ、逮捕したり殺害しなくてはなりません。私たちは意見が異なる人たちを扱うことに慣れていないのです」。

民主主義

エジプトに民主主義は存在しません。あるいは世界中のどこにも、私が13年間学んだアメリカにさえも民主主義は存在しません。そこでは民主主義は金と権力の上に成り立っています。しかし、疑問は残ります。「民主主義とは何なのか?」ということです。それは選挙に行くことではありませんし、表現の自由を行使することでもありません。それは社会的、経済的平等なのです。私はベルギーで、エジプトと似たような貧困を目撃しましたし、アメリカでもインドに劣らないくらいの貧困を見ました。

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翻訳者:藤原路成
記事ID:50852