レバノン:経済的苦難の中でのラマダーン
2021年04月20日付 al-Quds al-Arabi 紙
◼︎ベイルート:ラマダーン期間中、経済的困難がレバノン人に負担をかける
【ベイルート:アナトリア通信】
悲劇と経済的・生活上の困難が混ざり合うなか、物価の高騰と衛生環境の悪化に付随して、2年前から経済的、財政的、健康的、政治的な崩壊に苦しんでいるレバノン人のもとにラマダーン月が訪れた。
現行のラマダーン月の間に失われたもっとも顕著な活動のひとつに、レバノン人によって様々な地域で慣れ親しまれてきた「慈悲あまねくお方の食卓」があり、これは諸慈善団体が貧しい人々や収入が限られている人々のために開催するものであった。
こうした食卓を用意するための寄付が減少するなか、同団体はイフタールの食事を可能な限り多くの貧しい人々に配給することで今年の活動を取って代えた。
イスラーム系慈善団体「マカースィド」の開発・財務事務所長を務めるリーム・ラバーフ氏は、同様の文脈のなかで「通常我々はイフタールとラマダーンの食卓を開いていたが、今年はコロナウイルスの蔓延と寄付の減少により『慈悲あまねくお方の食卓』を貧しい人々への配給へと変更した」と述べた。
また「登録者が5000世帯を越えるなど特に支援を必要とする人々の増加に際して、準備は(ラマダーン)月が始まる前に開始した。ワルド・マカースィドセンターはメインディッシュ、サラダ、お菓子、フルーツなどを含む温かい食事を連日1000人に配給している」と付言した。
(後略)
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翻訳者:佐伯麻実
記事ID:50938